走れよメロス
- カテゴリ:日記
- 2014/02/06 22:09:40
一般財団法人理数教育研究所で実施した
「算数・数学の自由研究」が面白いと評判だ。
特に中学校の部の最優秀賞
「メロスの全力を検証」
小説の記述を分析し、メロスがどのくらい
頑張ったのかを数学的に検証した。
1.距離
「10里」とあるので、約39km()
2.往路
発:「初夏、満天の星」から0時と推定。
着:「村人たちは野に出て仕事を始めていた」ことから午前10時頃。
よって、平均時速3.9km。
・・・・・・・つまり徒歩。
3.復路
発:「薄明の頃」イタリア南端、北緯38度の夏至の日の出は午前4時頃。
「悠々と身支度を始めた」ため4時半頃出立。
着:「日の入り」同上から午後7時。
「全里程の半ばに達した頃」で20Km到達時
「太陽も既に真昼時」
20kmを7.5時間。 平均時速2.7km。
川を渡りきったとき、「日は傾き始め」たことから13時後半開始。
2kmほど走り「山賊に襲われ」30分タイムロス。
2kmほど下りきって「精も根も尽き果て倒れ」1時間タイムロス。
残り16kmを3時間。 平均時速5.3km
・・・・素晴らしい。
こういうの大好きだ!
見事な証明問題。
最後のまとめも良い。
「メロスは全く全力で走ってないことが分かった」
「『走れメロス』というタイトルは、『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」
そして、これを最優秀に選んだ審査員、GJ。
手書きの応募作はこちら
http://www.rimse.or.jp/project/research/pdf/work03.pdf
この当時にも校閲というシステムがあったら
気が付いていたかも知れません。
家族揃って、論文読んで感心してます。
疑問を持って、筋道だって思考を重ねる。
研究者として正しい資質です。
夢を壊さないで~ (笑)
太宰も天国で笑っていそうないい研究ですね!
この結果を頭にいれつつ、走れメロス読んでみたいですw