学ぶ
- カテゴリ:日記
- 2014/11/29 11:04:51
ラジオを聴いてたら
「東大教授の『独学』のススメ」
という話題をしていた。
東大の連中だから独学でも
なんとかなるんじゃないんかなー
とか思うけど。
「論語」の
子曰わく、吾嘗て終日食らわず、終夜寝ねず、以て思う。
益なし。学ぶに如かざるなり。」
を知らんのか。
個人的には「学ぶ」ことに一番いいのは
「教えること」だと思ってます。
仕事柄、セミナー講師をやる機会が多いんだけど、
ちゃんと教えようと思うと非常に為になる。
相手に理解させようと思ったら、
始まりから結論まで、
理路整然と繋がるようにしなければならない。
当然に、「暗記の知識」を羅列しただけではダメ。
まず、結論をどこに置くか、アウトプットをどうするかを考える。
それによりインプット情報を決めていく。
例えば、歴史の勉強で「日本の開国」を説明するとする。
学校の授業だと 黒船来航→外圧→開国
ってだけなんですけどね。
なんで、無視したり、戦ったりって選択が
政権の中で有力にならなかったの?
って疑問が出てくるわな。
ペリーが来ただけで、いきなり300年の慣例破っちゃうの?
実際は黒船来航の前に
蝦夷地でのロシアの状況とか
対馬での朝鮮との外交とか
薩摩の密貿易とかで
海外の情勢は知ってたし、
有識者の間では、開国外交の必要性は
前々から盛んだった。
「赤蝦夷風説考」とか「海国兵談」とか「戊戌夢物語」とかね。
その流れの中で、幕閣も開国に納得したワケだ。
教えようと思ったら、相手に理解させるストーリーのを作って
その中で自分が疑問に思ったことも
説明できるようにしなきゃいけない。
そりゃ、理解が深まりますがな。
教えてみれば、自分の理解の不足してる部分が分かります。
独り学ぶは教えるに如かざるなり。