銘柄買いから一歩進んで
- カテゴリ:30代以上
- 2016/07/19 23:07:43
久々にお酒について書いてみましょう。
美味しいお酒は好きです。w
銘柄にこだわる人も多いでしょう。
で、そこから一歩進んで、
銘柄ではなく、ここにこだわってみませんか、
というお話を。
買うお店にこだわろう
美味しいお酒を手に入れるには
良い酒屋を見つけること。
これに尽きるのです。
いろいろ理由はあるけれど、
以下の二つが大きい。
☆管理方法の問題
全く同じお酒を仕入れたとしても、
その後の温度管理や光調などで味に変化が生じます。
醸造酒に厳禁なのは過度な温度変化。
(何度が良いとゆーより、一定の温度に保つことが重要)
だから、空調に気を使い、
明る過ぎないような店内の酒屋さんが良いのです。
適正な管理で保管しておくと、
出荷時よりも美味しくなることがあるのですよ。
自店の在庫を把握し、飲み頃(熟成がほど良く進んだもの)
の酒を勧めることができるとさらにOK。
☆酒そのものの問題
同じ酒なのに味が違うとはどういうことか?
まず、一つは酒は一度に大量には造れないということ。
同じ銘柄で出すにしても、
いくつかのタンクに分けて造ることがあるわけです。
そうなると、当然、タンクの出来不出来が影響します。
これはすぐに理解できますよね。
ところが、さらに同じタンク内でも味に違いが出ます。
なぜか?
にごり酒を考えてください。
あれをしばらく置いておくと、下に滓が沈殿しますね。
さて、この状態で瓶の上の部分と下の部分で味が同じだと思いますか?
これと同じことが搾りの状態でも起きているのです。
同じタンクでも味の軽い部分・中くらいの部分・重厚な部分
様々なのです。
知り合いの蔵元は、
「一つのタンクで本当に自分が納得できるのは
1升瓶20本分くらいだ」
と言います。
だから、熱心な酒屋さんは、搾りに立会い、
自分が欲しい状態のものを予約してきたりします。
斗瓶のまま「これウチの~」とシール貼っちゃう人もいます。
(すごいのになると、斗瓶で奪ってきて、自分の店で瓶詰めしちゃうw)
また、立ち会えないまでも、蔵元の立場から考えてみてください。
「このレベル以上の酒」を欲しがる酒屋さんと
「有名銘柄の名前」を欲しがる酒屋さんとでは
どちらに良い部分を出荷するでしょう。
味を理解し、大切にしてくれる前者ですよね。
とゆーことで、良い酒屋さんには良い酒が自然と集まるのです。
有名店で言えば、
磯自慢や東一は長谷川酒店、
十四代は小山酒店や鈴傳、
田酒や〆張鶴等古くからの有名所は三ツ矢酒店
というように。
銘柄でなく、良い酒屋さんが進める酒。
こんな選び方をしてみませんか?
上達してくると、居酒屋の冷蔵庫のラインナップを見て
「この店はあそこの酒店から買ってるな」
とわかるようになります。w
美味しいお酒に出会うためにも努力が必要なんですね(#^.^#)
私は居酒屋に行くと詳しい人を呼んでもらい
「あなたのお勧めを教えて下さい。 できれば理由も」
と聞きます。
でも こんな選び方もあったのですね。 面白い!