また歴史の話でも
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/09/18 22:26:11
好きな中国の皇帝の話をまた。
(正確には皇帝じゃなくて国王だけど)
時代はマイナーな五代十国。w
唐の後の時代ね。
今の浙江省あたりに呉越という国がありました。
強くも弱くもなく、まあ目立たない国なんだけども。
ここに銭弘佐という王が出ました。
父王は首都の大火で死去し(死因もアヤシイけど)
即位の時、わずかに14歳。
読書好きで温厚な少年王でした。
おそらく、傀儡にしようとしたんでしょうけども。
当然、初めは臣下の専横を止められませんでした。
しかし、宴会に乗じて不遜な臣下を一網打尽。
1つ年下の弟を宰相に任じて、親政を敷きます。
(兄弟揃って眉目秀麗だそうな)
今で言えば、高校生の兄弟が国を動かすようなもんです。
他国からは舐められます。
隣には南方最大勢力の南唐があります。
誰が見ても風前の灯。
そして18歳のとき、転機が訪れます。
隣国の閩(びん:門構えに虫)が暴政により内乱。
これを親征し、南唐と協力して滅ぼしてしまいます。
さらに、閩を滅ぼして勢力を増した南唐が、攻めてきますが、
3倍以上の兵力差をものともせず、これを撃破。
南唐の中華統一戦略は崩れてしまいます。
華々しい戦果を挙げ、確固たる王の威信を築き、
民がこれからの国の発展を信じきったところ。。。
わずか20歳で逝去。
呉越は衰退していきます。
出てきた場所といい、若くして効を上げたことといい、
惜しまれつつ、亡くなったことといい、
秦末の項羽や三国志の孫策を彷彿とします。
しかもこの両者より、更に若い。
読書好きで温厚とゆーのも良い。
生きていれば。。。。というか、
暗殺されたんだろーなー、きっと。
田中芳樹が「潮音」という小篇にしています。
興味があればどうぞ。^^
人の上に立つ人間、ってことで、
美形か異様な面相の方が多いです。
美形過ぎるからって、戦場では仮面被ってた
蘭陵王のような人もいるし。
ラストエンペラー溥儀なんてねぇ。。。
日本の皇室も大変だし。。。
後世に残すものだから せめて美しくありたい とかいうものでしょうか?
ほんとうに美男子なのか?絶世の美女なのか?どうでもいいっちゃどうでもいいけど
見て回るタイムマシンツアーがあったら・・・あ~乗りたくないかな・・・そう思ってた方が幸せだし。
ましてや この方は 若くして亡くなってるのだから せめて・・・。
いくら中国が今うさんくさくとも・・・その頃の皇帝が現代を治めたら日本は簡単に武器使わずとも
落とされちゃうかもしれないですね~。
面白がってはいられないところもありますが。。。
若くしてなりたくもない王になってしまった子もいるのですものね
自分の人生はやっぱり選べないものなのかもしれないですよね