Nicotto Town


エレウシス


新星

  人工衛星を経由して遠くまで繋がる電話。

  学校を休んでも、テレビで受けられる授業。

  魚は採りすぎたので養殖がが普通。

  電話に繋げて体温脈拍などを計測し
  簡単な診断をする在宅問診。

  女の子のおもちゃは、歌に合わせて踊る人形。

  男の子はコードをテレビに繋げ、おもちゃの拳銃で
  画面のインディアンを撃つゲーム。


・・・これ、小学4年生向け雑誌に、星新一が書いた
「未来都市」という小説の中の風景なのです。

書かれたのは、なんと1961年

すげぇ。。。。

単行本に載せられていなかった、短編をまとめた
「つぎはぎプラネット」という新潮文庫にありました。


本名、星親一。
さかさまにして、新しい星になるという意味も込めて
一新星→星新一。

本物の新星は、爆発して何十年も経ってから
地球に光が届く。

星新一の想像力に、社会が50年経って追いついたのか。


個人的に近代の三大作家を選べと言われたら、
夏目漱石、星新一、手塚治虫を挙げますね、わたしゃ。

どれも、時代を超えて面白いだけでなく、
世界を開いた人たち。


夏目漱石なかりせば、現代文学は無かったでしょう。

手塚治虫なかりせば、日本マンガの隆盛は無かったでしょう。

星新一なかりせば、読書好きの子供達はこんなにいなかったでしょう。


私の子供たちも既にハマっています。
小説の楽しさを知ってしまっています。

でも、「未来」をテーマに書いてあるので
「現代」では古くなってしまったのが皮肉です。
時代を感じさせるものは極力避ける作家さんだったのですけどね。

それにしても、すげぇ。

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2013/09/11 21:51
☆ずぼらっち さん
 今の物語では、未来は大抵「荒廃」しています。
 それが自然な流れと思われているんでしょうかね。
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2013/09/11 21:48
☆つつじ さん
 中学高校で新潮文庫全巻揃えました。
 「おーい、でてこーい」は、ある意味現実になっていますね。
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2013/09/10 10:51
夏目漱石の造語が、普通に使われていたりとか。

手塚治虫も星新一も、たくさんの作品を読みました。
そうそう、今読み返すと、追いついてますよね^ ^

子どもの読者が憧れ、夢を持って読むことができる。
突拍子もないような未来の物語。
こういう作品、今は少ないような気がします。
現実的すぎて…
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2013/09/10 07:55
中学高校の頃によく読みました。
飽きさせない量の短編にはたくさんのことが詰まっていました。
新しいものがてるのをいつも楽しみにしていました。



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