Nicotto Town


エレウシス


盗人猛々しい

強制避難から自主避難になった人への
賠償金を東電は打ち切ったそうな。

本当にとんでもない会社だな。

避難した人の生活は
金で賄っていたわけではない。
土地で賄っていたのだ。

畑で食べ物を作り、
山の幸を採り、
川で魚を釣り、
そうして生活してきた。

作り上げた畑の土も
手をかけてきた山林も
川の魚たちも
最早、元には戻らない。

少なくとも、その土地に手を入れた労力、
そして、これから得られるはずだった
その成果物。

そこに対する賠償を
行ってからの話じゃないのか?

失われた健康的な生活、
キレイな空気と水
美味な野菜・山菜・川魚。

その対価を払ってから
「自主」避難という言葉を使え。


 アパート経営で生活していた人がいたとする。
 悪人がそのアパートに放火した。

 犯人は捕まって、その人の生活費を支払っていた。
 だが、アパート跡地の整理が終わったら
 もう、賠償金を払わないと言った。

 それ以上は俺の責任じゃない、と。
 土地はあるんだから、また建てて生活しろ、と。
 
 東電がやってるのは、そういうことだ。


土地を作り上げてきた
今までの労力は全く考慮していない。
モノを買うことしかしていないから
そんな馬鹿げた発想になる。

今、戻っていない人は
決して「自主的に」避難しているわけではない。

土地を、生活を、壊して奪った会社があるから
戻れなくなってしまっただけなのだ。

これを盗人猛々しいと言わずしてなんと言おう。




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