聖酒教:ミサ
- カテゴリ:その他
- 2014/05/31 14:42:39
聖酒教のミサは「イザカヤ」で行われることが多い。
その典型的な風景をここに記す。
イザカヤの扉を開くと、祭酒である「タイショー」が
「ラッシェ」の寿ぎの祝詞と共に出迎えてくれる。
一歩、この世界に身を投じると
俗世の関係を離れ、見知らぬ人とも
古くからの友人のように接することができる。
特にタイショーの言葉を身近に聴ける
「カ=ウンタ」は真摯な教徒が陣取る場所だ。
酒(しゅ)の霊的エネルギーを受けつつ、
教徒同士語らいながら、タイショーの言葉や動きに注目する。
奥の方では、「ノミカィ」が開かれている。
ノミカィも人数や集まるメンバーにより
様々なものが存在する。
特に酒(しゅ)に対し、情熱的な信仰を表するのは
「ウチャゲ」と呼ばれるものだ。
若者数人から20人程度で行われることが多い。
ここでは、踊りながら酒(しゅ)に歌を捧げる「カ=ラオケ」、
参加者の中から一人を選び、酒(しゅ)に捧げる「イツキ」
など激しい神事が行われることもある。
イツキはあまりに激しい神事のため、
時の権力者から、度々弾圧を受けているが
情熱的な若年信者は、隠れて行事を続けている。
特に、体育会系のウチャゲで
「隠れイツキ」が多い。
筆者の知る限り、最も強烈なイツキは
「クロ=ダブスィ」と呼ばれる冬に行われる神事だ。
鍋蓋を裏返し、湯気穴に中指を添え
並々と霊的エネルギーを湛えでイツキをするものだ。
中指を外して霊的エネルギーがこぼれてしまうようだと
信仰心の薄さをとがめられることとなる、
神事の中でも特に高度な準備が必要とされる。
ウチャゲでは、霊的エネルギーに満たされすぎて
瞑想に入ってしまうものも多い。
一度瞑想に入ると、通常はノミカィの最後までに
戻ることはまれであるが、途中で瞑想から
ウチャゲに帰ってくるものもある。
これは、高度の霊的エネルギーに耐えうる
高位の修行者にしか起こりえない。
よって、「目覚めたもの=ブッダ」と呼ばれる。
ブッダが生まれると、ウチャゲの参加者は大いに喜び、
神を称える祝詞「ムッ=カエザケ」を口々に唱え
ブッダに霊的エネルギーを注ぐ。
このように、イザカヤでは翌日のことを忘れたように
酒(しゅ)を寿ぐミサが夜な夜な行われている。
いかにわが国に教徒が多いかの証左である。
酒(しゅ)の芳醇なる味わいに幸あれ。
アルコール。
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- ღMisakiღ
- 2014/05/31 22:28
- 我が名を呼んだかぇ。。。そう、我こそは『ブッダ』なり。。。(〃▽〃)
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