19歳の立場は
- カテゴリ:30代以上
- 2016/11/23 11:36:38
R-18とは不思議な位置づけなんですよね。
この不思議さを知るには、まず、前提として
「未成年」と「青少年」と「成年」の違いを知る必要があります。
・成年 成年と見なされる者
・青少年 18歳未満の者
・未成年 20歳未満で成年と見なされない者
アンダーラインの部分がポイントです。
20歳未満でも「成年」がいるんですよ。
それは、既婚者です。
日本では法的には、親権者の承諾があれば、
女性16歳、男性18歳であれば結婚できます。
そして結婚すれば、以降、法的には「成年」として扱われます。
(ただし、公法領域は除く)
離婚してもこの位置づけは戻りません。
※たまにバツ持ちの方が「未婚」「既婚」だけでなく
離婚経験アリ独身のカテゴリを作れと主張することがありますが
「未婚」「既婚」は法的な位置づけの
確認をするためなので、意味のないことなのです。
飲酒・喫煙の禁止は、国の法律なので「公法」に該当し、
かつ年齢指定があるので、20歳未満成年であっても適用されます。
では、えっち系やギャンブル系はどうか。
☆えっち系
女性は18歳未満でも成年になれます。
なのに、R-18行為はできないのでしょうか。
実はえっち系に限らず、R-18行為は国の法律では禁止されていません。
年齢に係るものは20歳の成年ののものなのです。
R-18は各地の「青少年育成条例」などで定められています。
地域独自のものなので、これを「公法」と見なさない
という解釈が成り立ちます。
で、女性の18歳未満成年のR-18行為は許される
ということになります。
☆ギャンブル系
競輪・競馬等は、自転車競技法・競馬法等で、
未成年の購入が禁止されています。
これは国法で公法ですから、18歳未満未成年であっても適用されます。
問題はパチンコ。
これはギャンブルでは無いからです。(笑)
日本では公営ギャンブル以外は存在しないことになっています。
パチンコはあくまで、景品を渡すだけであって、
ゲーセンのゲームと同じです。
そして、景品を転売しているだけなのです。
(という理由付けw)
なので、未成年であっても、パチンコをすることはできます。
ただし、転売は法律行為ですから、親権者の同意が必要です。
18歳未満未成年は民法範囲ですので、自由にできます。
ではなぜ、パチンコ店はR-18なのか。
これは、単に、店や業界が言っているだけに過ぎません。
なんの根拠も無いモノなのです。
ただし、店側にも客を選ぶ権利がありますから
「R-18でやるよ」って主張すれば、それは通るわけですね。
パチンコのR-18は私契約上の主張なのです。
ということで。
R-18ってモノによって違うし、
法的にはかなり曖昧なものなんですよね。
成年扱いの件でも
酒・たばこの禁止は、宗教的な活動から始まって
徴兵制も絡んでかなり胡散臭く決まって行ったものだし、
生物学的な問題を年齢で縛るってのは難しい。
使い方によって迷惑行為になるものは
年齢より免許制の方が良いような気がするんだよなぁ。
いや、行政書士クラスはありますけど
専門でやってたわけではないです。
ただ、「謎な人」がウリ。w
おそらく、専門にお勉強された方ですよね。すごいです。