Nicotto Town


エレウシス


聖☆おにいさん実写化記念

どうなることやら、期待と不安が綯交ぜな
「聖☆おにいさん」の実写化。

どこまでアウトにならない
ボケやツッコミができるかですね。

ということで、そっち方面の
昔書いたネタ再掲しましょ。




聖酒経典:黙示録


 この書は、酒(しゅ)が御使をして僕(しもべ)に示したものである。

 僕の真名は伝えられていない。
 毎夜、酒(しゅ)の霊的エネルギーを受け入れつつも
 身を慎み、一切乱れを見せなかったため、
 “酔は(わ)ね”と呼ばれていた。
 故に、この書を「ヨハネの黙示録」と云う。


 酒(しゅ)はヨハネに示して言われた。
 「見よ、私はすぐに酔う。」

 昔飲みし、今飲みし、やがて酔っ払う者。全能感に満ちた酒(しゅ)が仰せになる。
 「私は清酒であり焼酎である。」

 ヨハネが酒(しゅ)の指し示す先を見ると
 居酒屋に御座が設けられており、その御座に座る方は
 赤めのうのような顔をされていた。 

 また御座の周りには24人の長老が控え
 白い衣に身を包み、赤い顔をしていた。

 テーブルの上には封をされた酒瓶が7本並べられていた。

 そこで、7人の酒徒が立ち上がり、各々1本を掴んだ。

 第一の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると、血の混じった肉がテーブルに並んだ。
 そしてツマミの三分の一が無くなった。


 第二の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると火の燃えさかっているコンロと鍋がテーブルに並んだ。
 そしてつゆの三分の一は雑炊になった。


 第三の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると、器に書かれた巨大な星がテーブルに並んだ。
 この星の名は「サッポロ」といい、飲み物の三分の一は苦くなった。


 第四の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると居酒屋の三分の一は暗くなった。
 またヨハネが見ていると一人の店員が厨房に戻り
 大きな声でこういうのを聞いた。

 「ああ、わざわいだ、わざわいだ。今日のバイトはわざわいだ。
 なお三人の酒徒が注文をしようとしている。」


 第五の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると、酒(しゅ)の臭いがあたりに充満し、
 その中から、地のさそりのような力が彼らに与えられた。

 彼らは人を損なってはならないが、飲みすぎて記憶の無い者には
 害を加えても良いと言い渡された。

 彼らは人を殺すことはしないで、翌日の間苦痛を与えることが赦された。
 その時に人は死を求めても与えられず、酒(しゅ)に恨みを言葉を吐くのである。
 彼らの名は「アセトアルデヒド」と言った。


 第六の酒徒が封印を切り、ラッパ飲みをした。

 すると、一つのマイクが酒(しゅ)の御前にある祭壇の前に出て
 ラッパ飲みをしている酒徒に、こう呼びかけるのを聞いた。

 「カラオケの4つの十八番曲を歌え。」
 酒徒の名は「ジャイアン」と言った。


 ヨハネはもう一人の強い酒徒が、こういうのを聞いた。
 「もう時がない。第七の酒徒がラッパ飲みをする頃には、酒(しゅ)が僕たちに
 お告げになったとおり、この宴会はお開きになる。」

 すると、また声が聞こえて言った。
 「さあ、行って、厨房とレジの間に立っている店員が持っている
 会計票を受け取りなさい。」



 それから、ヨハネは家の玄関で目覚めた。
 彼が見たものは、まるで夢のようであった。
 彼は酒(しゅ)との時を記憶の限りここに記し、
 酒(しゅ)の黙示を後世に残すものである。

 酒(しゅ)の御名を称えん事を。
 アルコール。

アバター
2016/12/09 23:05
☆ゲンキ さん
 おや、お好きのようで。。?w
アバター
2016/12/06 23:53
ははは… (o^^o)



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