Nicotto Town


エレウシス


大貧民と大富豪は同じゲーム

トランプさんが無事(?)大統領になりました。

そして、すぐ。
TPPやNAFTA、オバマケアの見直しを宣言しました。


さて、これら一連の動きを見ると
世界恐慌から第二次世界大戦までの動きを
どうにも連想させるのです。

世界恐慌は株式投機(投資じゃないよ)
が高まり過ぎたアメリカから始まったと言われています。


経済の仕組みの基本も知らないような靴磨きまで
株式投資に勤しむのを見た、ケネディ大統領の父親は
いずれ大暴落が起きかねないとして
株から手を引いたとの有名な話もあります。


株価暴落の結果、市場が混乱し、失業者が溢れます。
そして、アメリカが取った行動は
20,000以上の輸入品に、とてつもない高い関税をかけて
国内生産品を保護し、雇用を増やす
というものでした。

これが、世界恐慌の最大の要因と言われています。


その結果、アメリカの輸入は半分に落ちこみ、
さらにその報復からアメリカの輸出品も
各国が高い関税をかけたため、輸出も半分に落ち込みます。

この影響を受けた各国は
それぞれ自国のみの生き残りをかけ、
植民地を含めたブロック経済を展開します。
外国との輸出入を制限し、勢力圏内で需要と供給を
完結させるという政策です。

アメリカは国内だけで対応をしようとし、
ニューディール政策でバラマキ公共事業を行いました。
これは、一時成功したように見えましたが、
バラマキ事業が一段落したらすぐ冷え込みました。
アベノミクスの積極的財政政策と同じです。

ただし、国土がまとまったうえで広く、
近隣に強国も無かったアメリカは
他の国に比べ効果の消え去る期間が多少長かったこともあり、
第二次世界大戦の軍需で潤い、危機を脱します。

そして軍需産業の力が異常に強い国家となりました。


ソビエトはそもそも共産圏ですから
株式暴落には関係ありません。
さらに同じ共産圏諸国とのブロック経済を推進しました。


イギリス・フランスは広大な植民地をまとめた
ブロック経済で対抗しようとしました。
しかし、ドイツの侵攻に巻き込まれます。


問題は、広大な植民地が無く、共産主義とも隔絶した
日本・ドイツ・イタリア等です。
国際的に輸出入が激減した中で
自国のみで生き残ることが困難になりました。

高い失業率の中で政権に対する批判が渦巻き
自国の誇りを取り戻し、再び自分たちが
世界を統制するべきだと声高に主張する者たちが
国民の支持を得て行きます。
  ・ゲルマン人至上主義
  ・ローマの栄光再び
  ・八紘一宇
それぞれの主義を掲げ、国家主義が蔓延り、
資源と経済圏確保のため
近隣諸国に攻め込むこととなりました。


これがブラックチューズディから第二次世界大戦の開始に至るまでの
大まかな経緯です。


この時期と同じようなことが起きた場合、
真っ先に息詰まるのは
資源も無く、食料自給率も低い日本です。

その時にどのような選択肢を取るのか。
 植民地レベルでアメリカに全面的に従属するのか。
 生活水準を落として何とかやっていくのか
 ・・・そして他国の資源を狙っていくのか。


トランプ政権を世界一の経済圏のアメリカ国民が支持し、
世界経済に波及していくのなら
同じことが繰り返される可能性があるのです。

現に、既に日本を含む各国で
 「自国民だけは守れ」
 「自分たちの誇りを取り戻せ」
という勢力がどんどん力を付けています。

歴史を知ること。

それが、過ちを繰り返さないために
益々重要になってきています。


ちなみに、表題のゲーム。
アメリカでは「president」と言うそうで。

アバター
2017/02/07 22:32
はじめまして
バカなので歴史も経済も政治もわかりませんが
頭じゃなく感覚的に感じるのは全体主義みたいなものというか
民主主義じゃなくなって行くような?こわいもの感じます。

アバター
2017/01/21 21:50
歴史から学ぶことは多い。



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