「お義父さん」
- カテゴリ：家庭
- 2017/07/15 17:30:50
ＴＢＳの音楽の日で
はなわの「お義父さん」を初めて聞いた。
https://www.youtube.com/watch?v=z73Pv3MG7KI
実は私の父も私が生まれてすぐ
家族を捨てて家を出た。
ウチの場合は結局帰ってきたのだけども。
父と母がまともに会話をしていた記憶は無い。
父が家を出た当時、記憶もなかった私と違って、
もう物心ついていた姉は中学からグレた。
こんな状態だから、家は貧しく、
旅行したり、おもちゃを買ってもらうことなどなく
山と川と家にある本が子供の頃の遊びだった。
私にとって「家族」とは
一緒に居て楽しいものではなく
自分に足枷をかけるものでしかなかった。
父が病気になってから、父が家を出た詳細を聞いた。
ただ、自分としては父に対して
腹立たしい気持ちは無かった。
父も「家族」に縛られ、
「家族」が重荷でしかなかったことを知っていたから。
７人兄弟の長男である父は、家計を助けるため
成績も良かったが中卒で働きだした。
そのお蔭で弟妹達は大学まで進み
特に弟二人は大学院まで行って
二人とも大学教授になった。
ド田舎に居ながら、世界の名著や文学全集を
揃えてしまうよう父である。
自己流で囲碁のアマ３段になるような父である。
唯一買っている月刊誌が日経サイエンスという父である。
自分も進学すればそのくらいには
なれたハズだという想いは持っていただろう。
結婚相手は縁者の娘で、「家」の概念を
強烈に持っている母である。
知識欲への理解はまるで無い。
父にとって母も安らぎにはならなかっただろう。
そして、長男である私が生まれる。
跡継ぎが出来たことを切っ掛けに
「家」から解き放たれたいと考えたとしても無理はない。
だから、私は結婚をするつもりは、ずっと無かった。
私の「家」を自分の代で絶やそうと思っていた。
自分の子供に、こんな想いをさせたくなかったから。
天然ボケの相方と出会い、
「家」を敵視して潰そうとか考えていること自体
「家」に囚われていることに気づかされた。
そして子供が出来て、初めて
「本当の家族」が素晴らしいものだと知った。
はなわの歌じゃない実物の“お義父さん”に対して
「子供を捨てる親なんて」て意見があるのもわかる。
ただ、それは
・幸せな家族を持っているか
・他の人のガマンで幸せな家族が演じられているか
どちらかの人なんだと思う。
ただ「家族を捨てた」だけで
“お義父さん”を非難することは
私にはできない。
はなわが幸せな家族を持つことができた。
それだけが真実なのだと思う。
私はネグレストの方でした。序でに父はＤＶ。
そして姉からの妬み僻みの虐めを受けて育ちました。
だから「家族」への愛着は無く、東京で飢え死にしかけた時も親に頼るという考えそのものが全く頭にも過ぎりませんでした。
今もおひとりさまで、弟が結婚して子供をもうけているので、私は私の血を残そうとは思いません。
とっとと無縁仏になるだけです。
↓ 家のために家族がいるのではない は うちにも当てはまるので考えさせられました。
私も双子の兄が死んでから私が婿を取って家を存続させるようなことを
幼少から言われていましたから。
何百年続く家なので 私もこの一族の人間である以上 責任があるからと
じゃあ結婚するまでは私の好きにさせてもらうわ～と早々にパリのバレエ学校へ入学して。
成績も良かったからこのまま入団テストパスして逃げちゃえ！
好きでもない男となんか結婚しないーと反抗してたけど・・・
だから弟には弟が選んだ女性と結婚してほしい
「家族」がいるから「家」であって
「家」のために「家族」がいるのではない、と。
出会いは大切ですねー。
私も実家はあんまり良い思い出ありませんが、今は一番楽な場所です。