Nicotto Town


エレウシス


美談と武断

畑村洋太郎先生の「未曽有と想定外」という本を読んで
領得したことがあった。

東日本大震災の津波の際。
最後まで防災無線で避難を呼びかけた職員。
半鐘を鳴らし続けて津波に飲まれた消防団員。

自らの危険をも顧みず、
人命救助をしようとした人たち。

この人たちの行動は尊い。

ただし。

これを美談にしてはならない。

ということ。


この方たちは、この後も生き続けていれば
その高い責任感の下、社会にもっと貢献できただろう。
その方たちが津波に飲まれ命を落としたことは
社会的損失である。

彼らが「なぜ死ななければならなかったのか」をはっきりさせて、
同じことが起こらないようにしなければならない。


そう、その通りだと思う。

素晴らしい人は生きていて欲しいのだ。
亡くなった方を美談にして
「こういう人になろう」って流れは
戦時中の「軍神」に近いものを感じる。

素晴らしい人が生き残る社会が
本来あるべきなのだろう。


・・・・て考えると、今度は優生学なんかに
近づいてくるんだよねー。
難しいところ。


でも、やっぱり素晴らしい人は素晴らしいし
どうしようも無い人はどうしようも無い。

本当に人の命の価値は平等なのか?
てところに考えは行きついてしまうのであった。

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2017/09/27 23:47
☆アビゲイル さん
 これ方法は、もう受け継がれていたんですよ。
 「津波てんでんこ」。
 他の人のことを気にするな。とにかくバラバラに高いとこに逃げろ。
 その言い伝えをちゃんと残していた釜石では
 人的被害が少なかった。

 「経験を次に生かして」というのは、必ず言われるのですが
 「経験を伝え続ける」というのが、意識しないと難しいのです。
 こっちのが楽だから、今はこういう説明した方がウケがいいから。
 てなことで、後の人が無くしたり変えたりしちゃう。
 ちょうど今の歴史問題のように。

 だからこそ公的だろうが民間だろうが
 歴史を正しく学び伝えるというのが大切なんです。
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2017/09/26 22:16
子供たちの名前

一応決まりました。
女の子には 昴 男の子には 知都 ちひろです。
英語名も決めました
そのことを書いたブログがありますが友限なので
よかったら友申請しますのでお願いいたします^^

ちひろが千尋でなく知都になった由来も簡単に書いてます
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2017/09/25 18:06
でも具体的に咄嗟の時に
自分の命より他人様の命をって必死にな人に
どうやって説得したらいいの?なんて言えば気持ちを切り替えてもらえる?
災害時は想定外の連続なのがリアルだと思うよ。
もちろんこの教訓から考え直さなきゃいけないし、経験を次に生かしてこそ
亡くなられた方の命への恩返しにもなると思います。
そして沢山のシュミレーションも大事だと思う。
死が目の前に迫っているのに逃げない人を動かす言葉を知りたいです。



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