Nicotto Town


エレウシス


仕事師理事

ちょっと話題になった記事を知った。
共同通信記者が大阪の地震を追った舞台裏の記事だ。

https://this.kiji.is/384981456605676641?c=39546741839462401

記者と名乗る人間の異常な感覚が感じられて面白い。

特にここの部分。
マンション自治組合の理事とのやりとり。

 「君らマスコミももう少し住民の気持ちを考えたらどうなんや。
  人間のやることやないで」。
  理事の発言は正論に思えた。
  しかし、私たちは犠牲者の遺族の証言を取りに行くのが仕事。
 「申し訳なく思いますが、遺族の声や犠牲者の人となりを全国に伝えるのが
  私たちの仕事です」。精いっぱい反論したが、
  「では、君をつまみ出すのが私の仕事だ」
  と退去命令を受けた。返す言葉もなく撤収した。

もう、この理事に拍手喝采したい。

そもそも、この記者は「仕事」を間違えて捉えている。
前にも書いたかも知れんけど、世の中に「仕える事」が仕事。
遺族の証言を取りに行くのが「仕事」なのではなく、
遺族の証言を世に広めることで、支援の輪を広げることや
注意喚起をすることまでやって、初めてマスコミの「仕事」になる。

許可も得ず、しつこく情報を強いるだけなら
情報の強請り集りだ。
世の中のために情報が欲しいと伝え、
納得をいただいて提供を受ける。

これが取材だろう。

黙って他人のテリトリーに入り込んで
情報を持ってくなら、情報泥棒という。
今回は災害のどさくさだから火事場泥棒だ。

こんなことを「自分が頑張った記録」だとか
「取材に対する自分の想い」だとか
認識してる時点で間違っとる。

自分の行動が世の中に役立ってるのか?
この点でマスゴミと真のジャーナリストとは
行動が同じように見えて立ち位置がまるで変わる。




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