指揮官不在
- カテゴリ：30代以上
- 2020/04/16 13:48:56
昨夜、噂のNHKスペシャル「新型コロナウィルス～瀬戸際の攻防」の再放送を見た。
私は謎の人なので、リスクマネジメント、クライシスマネジメントの
企業指導などもすることがある。
その観点からすると。
「なんだ、こりゃ～！！！？？？」
というくらい酷いものだった。
そもそもクラスター対策班に本来の意味での指揮官がいない。
押谷教授がそうじゃないの？
という人もいるだろうが、違う。
この人は単なる「医学的な専門家」だ。
クライシスマネジメントにおいては
関連する全ての業種の意見を吸い上げる組織が必要だ。
クラスター対策班であれば、
医学的な見地はもちろん、
救急隊の意見もいるだろう。ということは移動・交通の意見もいる。
発生場所を封鎖するには警察もいる。経済もいる。労務管理もいるだろう。
テレワークも行うからITもいる。
周知徹底のために広報もいるだろう。
このような様々な関連分野の意見を吸い上げ、
優先順位を定めて必要な支援を行うのが指揮官だ。
こんな重大な事案で、こういう組織が存在しない。
西浦先生なんて、東京都への協力依頼に一人で向かっていた。
そんなの、厚労省職員か政治家のやることだろう。
クラスター対策班の個々人は頑張っている。
それはわかる。頭の下がる思いだ。
だけど、政府・厚労省はダメだ。
酷すぎる。
あと、敢えて言うけど、押谷教授もダメ。
必要な支援を求めることが必要だし、
必要な情報を正確に伝えることが必要。
そのどちらもできていない。
彼の言っている内容は
「支援の全く無い状況で最善を尽くした」
という話でしかない。
インパールで牟田口の命令に従い玉砕した指揮官のタイプ。
真っ当な指揮官なら、
「後方支援がないなら、部下の命を守るため」
として独断で撤退した佐藤中将の考え方が必要なのだ。
組織のトップとしてはダメなのである。
彼が指揮官としての自覚があったのなら。
やるべきことは。
感染を拡大させないため、
検査数増大ができるだけの
そして感染者を収容できるだけの
人・金・物・法を大至急そろえるよう
行政に要求することだったのだ。
そしてもし行政が拒否したなら、
拒否された経緯事実を有権者に伝えるべきだったのだ。
それが公的組織のリーダーとしての責任である。
日本は相も変わらず、現場一流・指揮官三流。
それが労働生産性の低さにも
如実に現れているのだけれど。
日本のトップは「こども」。
実力の伴わない認証欲求で出来ている。
安部さんと秘書官の関係は、三国志でいう霊帝と十常侍の関係に酷似。
それに引き換えトップは嫁も抑えられないですからね～
ということでトップは3流以下ということなのでしょうかね。
私は指揮官ではなく、謎の人です。ｗ
この記事では、あなたの主張が、とても明確に、解り易く著されていて、とても素晴らしいです。
結論部分が、秀逸ですね。あなたの論旨が、如実に物語っています。真の、リーダーとは。。。