Nicotto Town


エレウシス


批判も賛同も等しく意思表示です。

まだ糸井重里とかが言い続ける
「批判を止めて一丸になって」が如何におかしいか。
思想史・政治史的に説明する。

政治の目標、社会の目標は
「最大多数の最大幸福」にある。

功利主義のベンサムによって言語化されたが
古来、多くの良質な支配者・思想家は
これを目指していた。

とはいえ、身分制度のある社会では
支配層はなかなか庶民の意識を理解できるものでは無い。

だから名君と呼ばれる支配者は
目安箱を作ったり、(徳川吉宗、北条氏康など)
お忍びで街に出たりして(光武帝、ピョートル1世など)
民情を探っていたのだ。

良い政治をするために重要なのは
「主流以外の意見も幅広く汲み取ること」
にある。

逆に言えば「悪い政治」とは
「狭い範囲の意見しか聞かないこと」
である。

庶民の意見がトップまで届かないことが
政治制度上の悪なのだ。
届いているのに最大多数の最大幸福を目指さないのが
政治家個人の悪行なのだ。
これは独裁制だろうが民主制だろうが変わらない。

だから、批判だろうが賛同だろう
特に民主主義制度であるならば、声を挙げねばならない。
声を揚げるのを止めた民衆は
民主主義制度においては悪なのだ。

だから「批判をするな」という人間は
盲目的に一部の利権者優遇の自民党政治に賛同する者より
政治的には酷い悪なのである。




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