共犯意識
- カテゴリ：30代以上
- 2021/01/07 13:41:00
ちょっと昨日、興味深い現象を知った。
今の政権の体たらくを見ると
既に特措法準備×諸外国との連携可能
という置かれた状況を見ても、
明らかに自公政権より旧民主党の方が
遥かにマトモであったと言えるだろう。
でも安倍政権が「悪夢の民主党政権」と連呼して
それまで作ってきた路線も悉く潰してきたから
自民下野と民主政権奪取の経緯を知らない人たちは
旧民主党バッシングに走る。
それはわからんでもない。
ところが、福島原発周辺の被災者も
自公政権より民主党を批判しているというのだ。
私の実家周辺も放射性物質が雨とともに降り
出荷停止を食らった地域である。
だから、「電源は喪失しない」と国会で言い切った
安倍晋三など万死に値すると思ってる。
なのに、最も被害を受けたハズの福島の被災者は
自民党でなく民主党を嫌うという。なぜか。
その被災者に聞くと、
原発周辺地域は、事故前は原発の恩恵に預かっていた。
確かに安倍発言は許しがたいが
自分たちも事故の危険性には声を上げていなかった。
だから、彼らを責めるわけにはいかない。
それより、対応が遅くなかなか復興を進めなかった
旧民主党は絶対に許せない、
というのだ。
これが現自民党支持の絡繰りなんだなぁ、と。
最初に飴を与えて、ゆくゆくは被害者になる人を
共犯者にしてしまっているのだ。
事故は起きない。万一、億一起きたとしても
気流の関係でこちらに放射能は来ない、
と説明されていた栃木の人間からすると
当時の民主党は、
「自民党（特に安倍周辺）の尻拭いをさせられている人たち」
というイメージだった。
本当は自民党政権がやっておかなければならなかった
避難、収容、補償などの目安などを
ゼロから作り上げていかねばならず、
にもかかわらず、本来責任のある自民党は
協力要請にも応えず（谷垣さんは対応しようとしたが）
足を引っ張るだけだった。
栃木の被災地域からはそう見えた。
だけど、原発の地元の人たちは
過去の恩恵と事故でプラマイゼロ。
それからの民主党の対応が最悪。
だから、自民党の方が良い。
って発想なのだ。
共犯者を増やすには、原資が必要でそれを税金で賄う。
自分たちが批判されるようなことをしても
今まで美味しい思いしてたじゃない、と丸め込む。
モリカケサクラ、全ての背景が共通なのだろう。
森友学園で籠池さんが「裏切者」と呼ばれたのも
こういうことなんだろう。
自公政権を「越後屋」と呼びたくなる。
