五感を研ぎ澄ます
- カテゴリ:30代以上
- 2021/07/18 13:13:04
以前から思っていることなのだけど。
芸術とは五感を使って心を震わすものだと考えている。
絵画・彫塑等は視覚、
料理は味覚、
音楽は聴覚、
香道、香水は嗅覚。
それぞれの感覚機能に特化した芸術が存在する。
その中で「触覚」に特化した芸術が無いのはなぜなんだろう。
思うに、人肌以上の触覚を表現できないからなのではないか。
異性の肌、赤ちゃんの肌、それ以上に感動できる
触覚が思い浮かばない。
マカルトの「五感」と題した絵画でも
触覚に対した絵は幼子の肌だ。
他の芸術は様々な技術を介して
現実に存在する“人”を上回るものを表現する。
しかるに触覚だけは現実の“人”を上回るものを
作り上げられていない。
これが「触覚」の持つ特殊性なのではあるまいか。
ただ、一つ期待しているものがある。
VR技術だ。
もし、今後VRで触覚で“人”を超えるものが
作りだされるとしたら、それは有史以来の
芸術の革命と呼べるものになるのではないだろうか。
・・・そんな妄想を繰り広げる日曜の午後。
室内気温は34度。
汗でTシャツが体に貼り付く触覚。