早いけど“その後”を考えないと
- カテゴリ：30代以上
- 2021/07/25 23:19:06
オリンピックが始まり、案の定検査数を減らそうとしても
減らすことが出来ないくらい、陽性者が増加している。
関東では陽性率10%超えが普通になっている。
そんな中、ＮＨＫは「緊急事態宣言」の表示を消し
阿部兄妹のアベック優勝とか
日本の金メダルを素朴に讃えている。
阿部一二三は「こんな大変なときに」との声を上げた。
称えるつもりは無いけど、
コロナ禍の開催について自らの意見を出したことは
正しいことだと思っている。
私は破綻した会社の中にいたことがあるので
参加アスリートも自分の立場を明確にしなきゃいけない
と思ってる。今までにも書いたけど。
“中の人“が「上の人間のせい」にするのは卑怯な振舞いであり
内村航平の「選手には何もできない」発言は許しがたかった。
本当に許せなかった。
「どうしたらできるか考えて欲しい」は当然そうは思うよね、
と感じただけだったけどね。良くはないことだけど、正直、落下したと聞いた時
「ざまあみろ」という感情も生じたよ。
自分の仕事が世の中に不幸を齎しているんではないか、
と感じたときに「上のせいだから、しょうがない」
とは思えないし思ってはいけない。
そう思うなら、その人も“共犯”なのだ。
それを胡麻化そうという姑息な心から出るのが
「自分には何もできない」なのだ。
投票に行かない理由にも通じますね。
逆にサッカーの吉田とか久保のように
共犯意識をしっかり持って自分たちの勝利だけに邁進する
ってほうがかえって潔い。
・・・で、ここからが本題。
このようにオリンピアンは現状に目をつぶって
“上の人間”の言うまま、全力で競技に取り組んでいる。
しかし、もうオリンピック発のパンデミックは
日本だけでも止められる状況じゃない。
日ごとにどんどん悪化していくだろう。
国際的にメディアが入り込んでいるから
政府の統制で隠しきれるもんでもない。
「今は目をつぶっている」日本のオリンピアンも
祭の後いつかは気づくだろう。
オリンピックのせいで、親を子供を家族を亡くした人の、
店を仕事を会社を失くした人たちの怨嗟の声を。
そしてその時、彼らの心がどうなるか。
極限まで自分を追い詰めるからか
自ら命を絶つアスリートは実は過去にも多い。
いまは目の前の競技だけを見ているから良いとして
大会が終わればいつかは現実に気付く。
その時、彼らは確実に自らの心を苛むことになるのではないか。
今、彼らを煽て挙げている連中は
絶対にその時まで彼らに寄り添うことは無い。
金と権力の亡者たちによって
“共犯”にされて捨てられていくアスリートたち。
彼らの心を救うことを今から
考えていくべきなのではなかろうか。
小山田圭吾と小林賢太郎の違いにあるように
反省と贖罪がキーワードになる気はするのだが。
