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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|劇場問題(8)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (8)
飜案劇の場合には興行權料は別に支拂はないのが例である、それで飜案者には幾分かを出すは勿論ではあるが、併し其収入は些細である、これらが飜案劇に碌なものゝない一つの理由であるかも知れない、で稀に一晩五十圓位になる斯種の作者は先づ上等の部と見なければならぬ。かのオ...

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■近代文藝之研究|講話|劇場問題(7)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (7)
凡て日本の物事の行り方が昔のは此欠點を持つて居る、凡てを所謂ルール、オブ、サムでやつて滿足してゐる、知識的に或る程度までは譯もなく到達せられるものまでも、何だか秘傳でもあるかのやうにして、只漫然無秩序に行らなければならぬとするのは大きな間違ひで、踊、音樂など...

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■近代文藝之研究|講話|劇場問題(6)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (6)
◯俳優の化粧法の事  であるが、これも西洋では專門的科學的に研究工夫するのである。就中白粉の如きでも昔は矢張日本と同じく粉白粉を使つたが、それが近年になつてすつかり油白粉に變つた。これは極く簡短に而かも手際宜く顏の粧られるもであつて、確か下に一寸特殊な白粉下...

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■近代文藝之研究|講話|劇場問題(5)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (5)
先年英吉利畫界の耆宿であるアルマ・タデマなどが發起人となつて、主なる書割畫家の爲に會を開いた事がある。其主意とする所は、從來書割畫家は一種特殊な畫家と認められて居た、腕一つで世人が非常な樂みを舞臺の上に與へられて居るに關らず、やゝともすれば美術家たる地位を認...

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■近代文藝之研究|講話|劇場問題(4)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (4)
ゼロームの此の案が果して原案通りで實行の出來るものか否かは問題であるが、兎に角伯林に在るクライネステアター即ち小劇場といふ名の劇場などの如く、寧ろ小じんまりとした僅に五百か八百の觀客を容れて、而も其觀客が、願くは所謂セレクトフユー即ち少數識者のみであるといふ...

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