Nicotto Town


盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(9)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (9)
歐洲のオペラの世界でワグナー物の外に普通に屡〓[#踊り字「二の字点」]演ぜられるオペラといふと、右に言つたグノーの「ファウスト」であるとか、獨逸のヴェーバーの「フライシュッツ」であるとか、伊太利のヴェルデヰ[#「ヰ」は小文字表記]ーの「アイダ」、亦は「ツロバ...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(8)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (8)
また伊太利の音樂者レオンカバローといふ人が獨逸皇帝の依頼で作つた「ローランド、フォン、ベルリン」といふのが伯林に於ける新作オペラの中では尤も評判のあつた一つであります。これは筋に付ての細かい事は別に話すが、つまり獨逸的の材料をレオンカバロー式即ち伊太利音樂者...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(7)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (7)
亦これは私は聞かなんだが、聞いた人からの話で露西亞のワグナーと呼ばるるチャイコフスキーのオーバチューアに「一八一ニ年」と題する有名なものがあつて、これは蓋し此年に於けるナポレオン一世が露西亞で敗北した、あの戰を音樂に仕た有名なもので中々におもしろいものださう...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(6)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (6)
例へばワグナーオペラの「ローエングリーン」の始め幕の開く前に奏しますものゝ如きは、屡〓[#踊り字「二の字点」]音樂會でやる一つであつて、「ローエングリーン」の一番目貫きの場即ち男主人公が白鳥に船を曳かせて遙かの彼方から女主人公を救ひに出て來るといふ其趣きなぞ...

>> 続きを読む


■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(5)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (5)
私などは寧ろ好んで聽いた方であるが、女で少し氣性の勝ち過ぎたものなどにショーパンの話をしまするとツウ、スヰート即ち旨過ぎて困るといふことを能く言ひますが、併し兎に角ピアノ音樂ではベートーフヱ[#「ヱ」は小文字表記]ン、モツアルトなどの大なるものを除て、尤も多...

>> 続きを読む





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.