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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(4)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (4)
現在の獨乙の音樂作者としてはリヒャード・ストラウスなどが尤も有名な人であつて、此人はオペラも作つたし、亦シンフォニー、オーバチューアなども作りましたが、其オペラは餘り流行つては居らぬ。確かシンフォニーの中でしたらう、かのニーチェの「ユーバーメンシュ」即ち「超...

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■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(3)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (3)
而して單に音樂者の立場からいへば、ベートーフヱ[#「ヱ」は小文字表記]ンとワグナーとの比較に付ては種々な議論があるやうです、例ば音樂といふものが其最大要件の一としてメロデヰ[#「ヰ」は小文字表記]ーを必ず具へて居るべきものとすれば、ベートーフヱ[#「ヱ」は小...

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■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(2)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (2)
獨乙の音樂は深さ及大さに於て尤も特徴を示して居るが、若し英吉利の音樂に特徴を求めたならば、滑稽物であるとか亦は讚美歌的な物なぞは却て他國の眞似の出來ないものがありませう。英吉利に於ては一寸した料理屋の音樂であるとか、ホテルの客室でやる音樂であるとか、其外通俗...

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■近代文藝之研究|講話|演藝雜談(1)

■近代文藝之研究|講話|演藝雜談 (1)
    演藝雜談
今回は演藝雜談と題して專ら演劇及音樂の方面に關した事を述べませう。まだ歸朝以來何となくゾワ/\して居る爲め、一向に纏まつた事を取り合せる餘暇がないから暫時これで御免を蒙つて置きたいのです。目下歐洲の文藝全體の範圍で尤も活動して居るのは演劇で...

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■近代文藝之研究|講話|劇場問題(9)

■近代文藝之研究|講話|劇場問題 (9)
衣裳は俳優持ちと座持ちとあつて一定して居ない、而し近年オペラグラスの進歩と共に瞞しが利かなくなつて、中には非常な金をかけるものがある。或る滑稽オペラで二十人許りのコーラスの女が悉皆二百圓内外の上衣を着たといふ話もある、また或るコーラスの女には盡く一足十圓程の...

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