Nicotto Town


つくしのつれづれノート


山菜天ざる蕎麦!!(岩手・立石寺付近)

ニュースで山菜採りをやってたため、ふと以前食べた山菜天ざるそばを食べたのを思い出しました。(ニュースでやってたのは死にも至りかねない毒山菜に注意の特集でしたが…)

時は自分が福島の郡山に住んでいた時だからもう10数年前の小中学生のころになりますが、せっかく郡山のに住んでるのだからということで、仙台・山形と家族で東北各地を休みを利用して行楽に出かけたりしてたのですが、その一環で夏ごろに岩手の立石寺に行った時に食べたのが今回お話しする山菜天ざるそばなのですが…

立石寺…松尾芭蕉の「奥の細道」に登場し、

「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」

と立石寺で詠んだ俳句は国語の教科書に出てるくらいなので、知らぬ者はいないと思いますが…

自分、立石寺に入った時の記憶が全くないんです…

要するにいくら有名なお寺だとしても子どもとしては退屈極まりない代物なわけで、立石寺の沢山の階段を登る様は、マゾにも見えかねない大苦行・強制労働という嫌な思い出の最上級として、行って間もなくして記憶から排除されたのかもしれません。(苦笑)
もちろんこれは子どもの頃の感想なので、多少分別が付いて文学好きになっている今であるならば、立石寺に見方が180度変わること間違いなしなのですが…





さて、問題の山菜天ざる蕎麦は(前置きが長すぎる…)その立石寺に行った後に(正直立石寺の記憶が全くないのであいまいなのですが…)ふもとの川沿いにある座敷の蕎麦屋さんで食べたものなのです。

立石寺の記憶が全くないものの店に入った時すごく機嫌が悪かったのは覚えており、蕎麦屋のメニューに海老天のざる蕎麦がないので(当時蕎麦は大嫌いだったのですが、好物のサクサクのえび天がついてるので天ざる蕎麦はよく食べていました。ちなみに暖かいてんぷら蕎麦はサクサクの衣がすぐにダメになってしまうため今もあまり好きではないです。)仕方なく頼んだの例の山菜天ざる蕎麦なのですが…

いざ食べてみるとうまいんです、これが…

天ぷらのネタである山菜の苦みとサックサクに揚った衣がうまくマッチし、甘辛い天つゆと蕎麦つゆにつけると衣の油とつゆが混じりあい、ネタの山菜があっさりしてるので

ヘルシー、そしてジューシー・エンド・デリシャス
(かき揚げ蕎麦とワンパターンですみません。)

そして食べたとき家族で座った座敷の場所がそばの河川敷と青々とした山々が見渡せる窓際で、雄大な自然と古民家が立ち並ぶ小さいながらも、雰囲気のいい街のとびっきり景色のいい場所で景色を見渡しながらうまい山菜天ざる蕎麦を食う…ちょっと大げさかもしれませんが、今にして思えば至福の瞬間だったのではないでしょうか。(そしてその時曇ってたのですが、それがまたいい雰囲気を醸し出しているんです。)
それまで最悪だった自分の機嫌がこの山菜天ざるそばで一変したわけなんです。


正直この山菜天ざる蕎麦の印象があまりにも強いために、立石寺のイメージってこの時食べた山菜天ざる蕎麦のイメージしかないのです(苦笑)。
国語の教科書にも載っている芭蕉の

「閑かさや 岩にしみいる 蝉の声」

も連想するのは立石寺の美しい風景ではなく山菜天ざる蕎麦…
芭蕉どん、すまん…


この山菜天ざる蕎麦を食べたのは後にも先にもこの一度きりなのですが、10数年たった今でもよく自分の思い出話に出てくる代物になっています。正直いって神格化されています…

立石寺のふもとで川沿いという以外、どこで食べたのかわからないのですが機会があれば今一度食べたいですね…

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2012/04/02 21:29
思い出に、食べ物って強烈に残っているものってありますよね

私も色々ありますよ~

その場所に行ったらまた食べたいと思っちゃうよね

いい思い出だね^^




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