きのうこのニコットのブログで読んだ「ビブリオ古書堂事件手帳」の記事に触発されて、早速既刊の二巻分を購入しました。
すごく面白く開始1時間で1冊目を読破しました。正直内容に驚かされました。読んだブログからの知識で自分の近所とも言える北鎌倉駅のそばにビブリア古書堂が存在するという設定であることは判りましたが、一冊目に出てくる舞台だけでも（栞子さんの入院してる病院・旧松竹撮影所付近・北鎌倉周辺）

ピンポイントに自分の生活圏でよく行く場所ばかりだったので背筋が凍りました（笑）

そしてもう一つ、この「ビブリア古書堂事件手帳」の古書店の面々が持ち込まれた本に隠された謎を解き明かしていく内容が、自分が依然読んでいた北森鴻の「旗師・冬狐堂」シリーズや「孔雀狂想曲」と同じ雰囲気を持つ内容だった（古美術商の目利きがわけありの古美術に秘められた謎を解き明かしていくミステリー小説であり、骨組みは一緒。）ので、読んでて大変懐かしい気持ちになりました。
正直言ってうつ病にかかって本が読めなくなったり忙しくなったりして、北森鴻作品から遠ざかっていたので最近どんなものが出てるか調べてみたら、

北森鴻が二年前に亡くなっていたのです。

最近は以前ほど読書から遠ざかっており、その間に贔屓の作家さんが実は重病を患っていたり、すでに亡くなっていたりしてる事実が次々判明してるため、ショックが隠せないです。
別に作家さんが亡くなったからその著作をハイエナのようにむさぼるというわけではありませんが、今回「ビブリア古書堂事件手帳」を機に本棚の奥底に眠っていた北森鴻作品の再発見につながったことは大変嬉しい事件でした。北森鴻の「旗師・冬狐堂」シリーズも「香菜里屋」シリーズも未読の作品があるので随時読んでいきたいともっています。

さて「ビブリア古書堂事件手帳」。現在、角川系列でコミカライズ版が連載されていますが、新たに講談社の「ｇｏｏｄアフタヌーン」（各月連載）からも次号からコミカライズ版が連載が開始されるとのこと。
「ｇｏｏｄアフタヌーン」は「夏の前日」（吉田基己）や「ビリオネアガール」（原作：支倉凍砂 　作画：桂 明日香　二年近く休載していた）など贔屓の漫画雑誌なのでますます目が離せません!!

これより「ビブリア古書堂事件手帳」二冊目突入!!






追記…二冊目読破しました。一冊目に引き続き自分…というより鎌倉人の生活圏がすごい自然に描かれてました。（笑）これ鎌倉が生活圏に入ってる人じゃないと書けませんね。（この本読んでいくと作者はどうもＯ高出身者ッぽいみたいです。ちなみに「時計仕掛けのオレンジ」で登場する大船駅前の本屋（名前はもじってあります。）は去年おととしに閉店し今はコンビニになってます。）

二冊目は福田定一に足塚不二雄と一筋縄じゃいかない内容が多いですね。特に「ＵＴＯＰＩＡ最後の世界大戦」はこの間ブログ記事に描いたばかりだったので強烈に印象的でした（笑）
しかしこの「ＵＴＯＰＩＡ最後の世界大戦」の話については疑問が残ります。
作中では手塚治虫の紹介で版元から執筆依頼が来た栞子さんが説明してますが、確かＦとＡが上京の時に持ち込み用に書き揚げた100ページの「ＵＴＯＰＩＡ」の原稿を手塚治虫のが出版社に紹介して単行本になったと思ったんですが…
Ａの「まんが道」をはじめ版元からの執筆依頼で「ＵＴＯＰＩＡ」を描いたという話は聞いたことがないので、一体どっちが正しいのでしょうか？