Nicotto Town


つくしのつれづれノート


祝!「孔明のヨメ。」第1巻!!


昨日の「らいか・デイズ」に続き、同時購入した4コマ漫画「孔明のヨメ。」(杜康潤作)を紹介します。

この漫画は「三国志」の大英雄である諸葛亮孔明とその妻・黄月英(資料によっては黄婉貞とも。学問的には黄夫人)の新婚生活を描いた、「三国志」関連作品の中では最も異色な作品といえます。2011年1月の連載開始(芳文社「まんがホーム」)から毎月欠かさず読んでいた為、待望の単行本発売に万々歳です!!





以下は漫画のあらすじ(あくまで漫画なので史実と誤解なきようお願いします)
…時は後漢末期。荊州・襄陽城のはずれに住む大豪族黄家の娘・月英は(学問と発明好き。当時は学門をする女性は結婚相手として忌み嫌われていた。)家柄目当ての求婚者を化け物姿で脅かして拒んでいた。(その為月英は超ブスと評判になっていた。)
それを憂う父・黄承彦は血眼になって婿探しをしていたところ、通りがかりの青年書生の人柄にほれ込み「娘と結婚してくれ!!」と迫る。この青年こそ後に蜀漢の丞相となる諸葛亮孔明である。(漫画では父黄承彦「背が高くて頭がよくて優しくて…わしもうファン!!」と娘以上に孔明を溺愛してるっぽい(笑)。当時は優秀なのに無位無官の変人書生といわれていた。)
こうして父による求婚から(なんか誤解招くな…)三日というスピード結婚となった孔明と月英の奇妙な(?)新婚生活が始まった…



この孔明と月英の結婚については不細工の娘と進んで結婚する「孔明の嫁取り」ということわざになるほど有名な逸話なのですが(毛利元就二男・吉川元春など、有名武将の嫁取り話で流用されてるほどである。)、後に劉備に仕え蜀漢の丞相(皇帝を補佐する政治の最高責任者であり、首相に相当する。)となった諸葛亮孔明の妻なんだからスゴイに違いない!という妄想からか孔明の妻・月英には民間伝承・講談・戯曲・小説等では様々な逸話が語られています。

・発明家説…月英は発明家であり、月英特製の自動製麺機(木造ロボットが麺を打っていた)で作ったうどんで孔明を驚かせたという逸話があります。輸送道具・農工具の発明をしていたとか…
・実は美人説…実は世間を欺く為にブスを装う美女だったという説。亜流に西域の血を引いた西域美女という説もあります。

漫画の月英は上記の逸話を受けて西域の血を引いた学問好きの発明家として描かれており、ブスではないものの(鬼の面をかぶって求婚者を拒んでいた。)大変な童顔で(現在でいうロリコンに間違われかねないと孔明をヒヤヒヤさせる。)家事が全くできない(史実の記述が少ない孔明の弟・諸葛均がスペシャリストとして描かれている。)という面が付け加えられて描かれています。

孔明のほやほや新婚生活を描いた異色の「三国志」コメディな「孔明のヨメ。」なのですが、その新婚生活を描く為か後漢末期~魏晋南北朝時代(三国志時代を含めた中国の混乱時代。後に隋・唐によって統一される。)の生活様式の描写が大変面白く、今後「三国志」ネタがどんどん絡んでくることも相まって(すでに関羽と張飛は一応登場している。)今後の展開がすごく楽しみです!!



…ちなみに私つくしは「三国志演技」系列小説を読んだことなく(せいぜいNHK人形劇「三国志」をちょっと見ただけ。)、黄月英の血縁者の劉表一族などの「三国志演技」登場人物には大変疎い人間です。(孔明の住まいの隆中が襄陽の近くということ自体知りませんでした。襄陽と言ったらフビライ・ハーン率いるモンゴルの南宋侵略の最激戦区というイメージしかなかったのです。)
小説と言ったら吉川英治版の「三国志」が有名ですが、他におススメな「三国志」小説があったら是非教えてください!!

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2012/06/08 22:32
なるほど!北方謙三!!「水滸伝」が話題になってましたよね!
しかし調べてみて驚きました。
珍しい南北朝時代の時代小説の書き手なんですね!!
大河「太平記」ファンとしては極めなければ!!
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2012/06/08 21:35
’漢’なら北方版を!(笑)




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