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つくしのつれづれノート


好きな小説ランキング!!

本好きでよく本は読んでいると思うんですが、その中で特に好きな小説をランキングしてみました。

1・「坂の上の雲」(司馬遼太郎)…明治維新~日露戦争までの近代日本の確立を描いた大河小説。物語開始当初ちょん髷を結い刀をさしてるような連中が作った「少年の国」がたった30年ちょっとで列強と肩を並べる近代国家になってしまう変化がめまぐるしく、読んでて作中の風景がどんどん変わっていくのに驚かされました。
自分にとって生涯不動の小説であり、昨年完結したNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」にもロケ参加してるため1部~3部まで所々映ってたりします。
ドラマ製作が発表されたのが自分が高3の時、ドラマ完結までの約八年間はこの「坂の上の雲」が自分の大半を占めており、この小説は自分の青春のすべてといっても過言ではありません。


2・「射鵰英雄伝」(金庸)…チンギスハーン勃興期の南宋後期、モンゴルで育った青年侠客・郭靖が繰り広げる血沸き肉躍る冒険活劇!!
映画「グリーンディスティニー」で話題になった中国のカンフーを練り込んだ武侠小説ジャンルの最高傑作であり、02年に中国のCCTVのドラマ版は一度見たら中毒になるほどハマります。
歴史・アクション・恋愛・かたき討ち…様々なエンターテイメントがここに集約されています!!


3・「ガラスの麒麟」(加納朋子)…クラスのカリスマ的存在だった美少女高校生が通り魔に殺された。彼女の死をきっかけに彼女を崇拝してた残された少女たちがその後の日常でおこる事件で揺れ動く様を描いた連作の青春ミステリー。
ドラマ「七人の敵がいる」の原作者・加納朋子(日常ミステリーの旗手)が日本推理作家協会賞を受賞した小説です。殺人事件が冒頭に来るのですが事件解決の展開よりも被害者少女の死で翻弄される残された少女たちの心理描写がメインであり、物語の最後に真相が明らかになった時のあの切なさは強烈でした。
この「ガラスの麒麟」はコミカライズ版もあり、こちらも面白いのでおススメです。


4・「植物図鑑」(有川浩)…OLのさやかは帰り道行き倒れになった雑草オタクの青年イッキを拾う所から奇妙な同棲生活が始まった。ふたりとも一線を引いてるつもりだったがやがて恋に落ちて…
え~図鑑ではありません!恋愛小説です!!
有川浩といったらラノベ「図書館戦争」シリーズが代表作なのですが、個人的には「レインツリーの国」などの恋愛小説が好きだったりします。「植物図鑑」はベタだとは思うのですが、読み終わった後大満足でした!!


5・「とある魔術の禁書目録」(蒲池和也)…オカルトを排除し科学的に誕生した能力者が闊歩する学園都市に住む無能力者の上条当麻はオカルト世界に住む少女と出会ったことから科学世界・オカルト世界の暗部で繰り広げられる抗争に巻き込まれて行く…
実はこれををきっかけにラノベを読むようになりました。
このラノベはオカルト側に対して宗教史に精通してないと書けない小説な為(作中の十字教宗派の相関図をはじめペテロの十字架・C文書・アビニョン…)、世界史などを得意科目にしてた身として元ネタを知ってるだけにメチャメチャハマりました!!
大人気ゆえに今度映画になりますが、きっとそのあと三期アニメが放送されるんだろうなあ…(多分来年秋ごろと予想)


6・「青春の門 筑豊編」(五木寛之)…地元九州・筑豊で伝説となった男の息子として生まれた伊吹信介の成長を描いた骨太大河小説。登場人物の喜怒哀楽が豊かであり、初恋・性への目覚め・夢・肉親との死別など人生で誰もが経験する出来ごとを伊吹信介は通過した後、さらなる飛躍を目指して故郷を捨てて旅立つラストは感動モノでした!!
現在中高生の学生さんに是非読んでもらいた一冊としておススメです
青春小説として名作中の名作であり、何度も映画ドラマで映像化されているんですけど、そのなかでもおススメなのがいわしげ孝の漫画版であり、原作者曰く最高の映像化なのだそうです。


7・「南総里見八犬伝」(曲亭馬琴)戦国時代の関東を舞台に南総里見氏縁の八人のアウトローが繰り広げる活劇を描いた伝奇小説であり、日本史上最長の古典。
江戸後期に刊行されて大人気になり舞台や関連グッズなどの今でいうメディアミックスが行われた作品(その為日本最古のライトノベルといわれる。)でありながら、長い為(全106冊。「源氏物語」よりも長い。)現在は読まれざる名作と言われています。
さすがに原本は読めないものの、現代訳を読んでおり漫画・人形劇・映画とハマりました。
物語を手っ取り早く把握するならば碧也ぴんくの漫画版「八犬伝」がおススメ!!


8・「MM9」(
山本 弘)…怪獣退治を本格SFで取り上げた小説であり、怪獣退治専門チームは(「ウルトラマン」でいう科学特捜隊ポジション)気象庁特異生物対策部(気特対)という名で登場して怪獣退治を行うため、結構リアルで面白いです!!数年前深夜ドラマにもなったんですが見逃してしまいました…
第一作は「ウルトラQ」「ウルトラマン」的な内容なのですが、去年刊行の二作目「MM9-invasion-」は宇宙怪獣が登場する「ウルトラセブン」的なジュブナイル小説だとのこと。未読な為すごく気になります!!
ちなみタイトルに付くMMというのは「モンスターマグニチュード」という怪獣の及ぼす災害の大きさを表す架空単位であり、怪獣の強さの数値ともいえます。


9・「新・平家物語」(吉川英治)…平清盛の青春・栄華に始まり源平争乱による転落・滅亡、さらにその功労者源義経の逃避行の末の非業の死までを描いた流転の物語であり、「平家物語」を題材にした小説の中の最高傑作といえます。(大まかな主人公も平清盛→源頼朝→木曽義仲→源義経と変わっていき、全編にわたって登場する医者・安倍麻鳥は影の主役といわれる)その映像化の最高傑作はNHK人形劇「人形劇スペクタクル平家物語」であり、現在放送中の大河「平清盛」も含めた全源平大河は
この人形劇の足元にも及びません。


10・小市民シリーズ(米澤穂信)…現在放送中のアニメ「氷菓」の古典部シリーズに相対する米澤穂信の日常・青春ミステリーの看板シリーズ。私つくしは古典部シリーズよりこっちが好き!!
本性をむき出しにしてきた中学時代を改め、小市民を目指して恋愛関係でない互恵関係で手を組む高校生小鳩君と小山内さん。平穏な日常生活を目指す二人の意に反して様々な事件が飛び込み、その度に隠してきた本性が表にちらついてきて…
現在
「春季限定イチゴタルト事件」
「夏季限定トロピカルパフェ事件」
「秋季限定栗きんとん事件」
の3作が発表されており、当初互恵関係で繋がった二人の関係は集散離合を繰り返してどんどん変化していってます。(これは「古典部シリーズ」も共通します。)次の4作目で完結する為、次の「冬季限定~事件」でふたりの関係がどのようにして決着するか
私、すごく気になります!!(古典部シリーズじゃないのに…)




とまあこんな感じです。
最近はラノベの割合が多い一方で、「坂の上の雲」の影響で俳人正岡子規の随筆にハマってたりします。(随筆の題材のジャンルの幅がメチャメチャ広く面白い!!)
ちなみにこれからもどんどん本は読んでいくので上記のランキング「坂の上の雲」を除きどんどん変化していくはずです。
以上!!

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2012/07/07 23:06
素敵ランキング!
「射鵰英雄伝」昔文庫担当の頃にフェアやったりしたんですが、男性しか買って下さる姿を見かけなかったので手に取ることなく過ぎてます。読んでみたくなってきました・・・
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2012/07/06 19:47
「射鵰英雄伝」は、前から気になっていたんですよ。
今度図書館に行ったときに、探してみます。ありがとう。
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2012/07/06 01:46
どれも面白そうだね
本も読んでる時間が少ないけど、でも世に出すと止まらないのよね~^^
いい小説に出会えるということは一つの財産だよね

私も読むのが無茶苦茶遅いからもう少し早く読むスキルを身につけなきゃかなww
そうしたら読書ももう少し進む??ww
かなw




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