ルパン
- カテゴリ:映画
- 2012/07/16 02:10:33
え~「ルパン三世」ではありません。
モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンです。
この間書いたアニメ「氷菓」のブログで書いた二期EDで古典部メンバーそれぞれがホームズ・ポワロ・モリアーティ・ルパンに扮してたのきっかけに、04年公開のフランス映画「ルパン」を借りてきたわけです。
ルブランのルパンは言わずと知れた怪盗紳士ですが、ルパンの活躍は怪盗だけにとどまらず、探偵もの・冒険活劇・伝奇もの・恋愛ものと様々なジャンルがある為、荒唐無稽小説といわれることがあるみたいですが、ルパン小説で使われているトリックはその後も何度も使われているものが多いという本格的なものだということであり、叙述トリックやクローズド・サークル(何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品のこと。「金田一少年の事件簿」の十八番ですよね。)の元祖といわれています。(個人的には冒険ものとしてのルパンに興味があるわけで…)
04年の「ルパン」はルパン小説誕生100周年を記念して製作されたものであり、長編「カリオストロ伯爵夫人」をベースに様々なルパン小説の要素が盛り込まれた作品であり(ルパン小説のチャンポンということで批判も多いみたいですが…)、19世紀末期~第1次世界大戦前年までのフランスの雰囲気(映画のラストはカリオストロ伯爵夫人が企てたオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの暗殺をルパンが阻止するというところで終わる。)がよく味わえる作品として結構面白かったです。
今までにもNHKのBSで何度もやっててその度に観てるのですが、今回は吹き替え版に関心があった為、レンタルでDVDを借りてきました。
というのもこの04年「ルパン」には「ルパン三世」の声優が参加しているんです!!
ルパンファミリーとしては不二子ちゃ~んの増山江威子がメインヒロインにしてルパン最大の敵であるカリオストロ伯爵夫人(第二シリーズ「ルパン三世」不二子ちゃ~んはコメディ一色のお色気キャラでしたが、こちらはは観てて背筋が凍るくらいシリアスであり妖艶で悪魔の化身みたいなキャラが上記の不二子ちゃ~んのイメージと真逆でとても強烈でした。)、次元の小林清志がルパンの最初の妻であるクラリス(この映画に合わせて設定が改変されている模様)の父の声をやってるんです。
そしてルパンの最初の妻・クラリスの声は…
なんと宮崎ルパンこと映画「カリオストロの城」のヒロイン・クラリスの声をやった島本須美だったりします。(まさにクラリスがクラリスをやってるわけで…)
「カリオストロの城」自体が上記の小説「カリオストロ伯爵夫人」が元になっておりクラリスもその中の登場人物であるので、こういった遊びは当然の成り行きなのかもしれませんが、
なんとなく「ルパン三世」にアルセーヌ・ルパンが侵略されてる感じですね。(笑)
こうした遊びもある04年「ルパン」ですが個人的に結構ハマり、冒険小説を中心にルパン小説を読みたくなっている次第であります。
自分、小学生の頃、ルパンにハマッて、ミステリ畑に足突っ込みました。だがしかし。当然児童向けのモノ集めてた(親に買って貰ってた)ので、家の本部屋その2(読み返すことがないだろう本の部屋)に今も並んでますが、文体が読みづらくて開きもしませんが。