Nicotto Town


つくしのつれづれノート


実録!!宇宙戦艦ヤマト!!

宇宙戦争で汚染され滅亡寸前の地球は、最後の力を振り絞って沈没戦艦大和の残骸を改造して宇宙戦艦ヤマトを建造し、起死回生の航海に乗り出した…!!

いや~「宇宙戦艦ヤマト」っていつ見ても壮大なスケールですよね~。でも沈没船の残骸を宇宙戦艦にして復活って設定はありえね~ってせせら笑ってたんですよね、正直。(実際の戦艦大和は真っ二つにという無残な状態でひっくり返ってます。1985年に発見された際にプロデューサー西崎義展はガッカリしたとか…「2199」はそれを踏まえて戦艦大和の残骸になりすまって作ったという設定になってます。)
ところが…

この宇宙戦艦ヤマトを地で行く復活劇を遂げた軍艦が日本に存在したのです。もお、ビックリ!!(さすがに宇宙戦艦になってはいませんが(笑))

それが海上自衛隊の護衛艦わかばであり、太平洋戦争で沈没した駆逐艦梨(なし)を復活させた軍艦なんです。

この駆逐艦梨は太平洋戦争末期に量産された松型駆逐艦の1艦なんですが、終戦直前に瀬戸内海沖であろうことか戦闘機によって撃沈された、ある意味みっともない最期を迎えた軍艦なんです。(とはいえ215人いた乗組員のうち60人が戦死するという大惨事)

ところが、時は流れて1954年、スクラップにする為に引き揚げたところ保存状態が良好だったことから、修理して再利用することに決まり、海上自衛隊の護衛艦わかばとして華麗なる復活(?)と相なります。名前が梨(なし)がわかばに変更になったわけですが、これは護衛艦無し!!とダジャレになってしまう為(茶化してます(笑))、名称の混乱を避けるための変更だということです。
沈没した軍艦を修理して再利用することって珍しいことではないのですが、敗戦国の場合は再軍備で復讐戦争になりかねないとスクラップにされるのが常であり(残存艦も戦勝国に接収されます。)、護衛艦わかばの例は国際情勢の激変でなし得た珍事とも言えるかもしれません。
海自の戦闘艦になった旧日本海軍の軍艦はこの駆逐艦梨こと護衛艦わかばのみです。


こう説明すると感動的なのかもしれませんが、このわかばの復活劇は海上自衛隊が自認する旧日本海軍の末裔の証明の為の血統書的な意味合い(海上自衛隊は旧海軍の組織が紆余曲折の末今の形になった組織なんです。)が強いという生臭い裏話が現在に至るまでささやかれています。(スクラップ業者に安く売り払ったのを高額で買い戻したのが国会のスキャンダルになったこともあったとか…)
復活したもののわかばの船体は長く海に使ってた為エンジンの騒音が凄まじかったそうです。
そして乗組員は駆逐艦梨時代の乗組員を優先的に配属したということですが(その方が運用しやすいので合理的なわけですが。)、凄惨な沈没時の記憶を鮮明に持っている乗組員が多い為、何度も幽霊騒ぎを起こして有名になりました。


そんな船なので復活しても主力艦にはならなかったのですが、1962年の三宅島噴火の際の避難民輸送で活躍。その後、新式装備の実験・研究の意味合いで何度も改造が施され、1971年に老朽化の為廃艦になりました。
艦歴を見てみるとすごく波乱万丈ですよね…



話は変わりますが「宇宙戦艦ヤマト2199」第3章のPVが公開され、10月の限定上映が待ち遠しい限りです。前回が戦闘アクション一色だったのに対して今回はドラマ重視になりそうで楽しみです。
EDもささきいさおの「真赤なスカーフ」だとか…
う~ん、待ち遠しい!!

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2012/09/04 23:24
もうホントに第3章待ち遠しいですね!!今度はドラマが充実する観たいだから本当に楽しみです!!
アバター
2012/09/04 20:30
第三章待ち遠しいですね。
9/1に発売されたハイパーホビーの出渕監督と早瀬マサト先生の対談が、興味深いですよ。
機会があればぜひ。
どうやら大阪でもヤマトークやってくれるそうで、めちゃくちゃ嬉しいです(^o^)
アバター
2012/09/02 12:37
書いた本人が言うのもなんですが、これアニメの記事じゃないですね(苦笑)




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