アテルイ!!
- カテゴリ:テレビ
- 2012/09/04 22:21:26
未だに2年後の大河ドラマが定かでないという異例の状態なのですが、これとは別になんと平安初期の蝦夷遠征で朝廷軍に抵抗した東北の英雄アテルイを主役にしたNHK時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」が来年BSで放送されるということです。
なんでも東日本大震災の復興プロジェクトの一環だということです。(「梅ちゃん先生」や「八重の桜」よりも復興プロジェクトとしてふさわしい気がします。)
原作は岩手の作家高橋克彦による陸奥3部作(「火怨」「炎立つ」「天を衝く」)と称せらる時代小説の第1部にあたり、93年の奥州藤原氏を題材にした大河ドラマ「炎立つ」のある意味プロローグとも言えるかもしれません。
さてこのアテルイ、朝廷の蝦夷遠征に立ちはだかった蝦夷のもっとも有名な指導者なのですが、このアテルイが初登場するのは789年の平安京遷都直前のの奈良時代!!長期にわたる激戦の末801年に征夷大将軍・坂上田村麻呂(この人の活躍で征夷大将軍が武家政権の首長の称号としてのブランドが確立されます。)率いる朝廷の遠征軍に降伏し平安京に送られ河内で処刑されます。(坂上田村麻呂は助命を嘆願したものの聞き入れられなかったという。)
舞台が奈良時代末期~平安初期の連続時代劇とはまさに前代未聞!!
学問的には古代に当たります。
古代ドラマとしてはかつて「聖徳太子」(本木雅弘主演)を皮切りに「大化改新」(岡田准一主演)「大仏開眼」(吉岡秀隆主演)と続いてきたわけなんですが、奈良の大仏建立や藤原仲麻呂の乱など描いた「大仏開眼」では合戦シーンで小道具が用意できなかった為に戦国甲冑を着こんだ輩が戦うというとんでもない映像が連発し顰蹙を買いました。
小道具がそろわないのはまさにミッシングリンクともいうべき時代である故にの悲しき定めなのですが、果たして今回はいかが相成るでしょうか?
主演は大ヒットしたTBSの時代劇「仁―JIN―」の主演である大沢たかお!!
放送はBSでは来年1月、NHK総合では3月ということです。
楽しみです!!
「大仏開眼」は予算不足で戦国武将と足軽の衣装が大量に流用されていてドンビキでした。
果たして「火怨」はどうなるでしょうか?かつての「炎立つ」の東北勢の武具甲冑の衣装が流用されるのか?それともお金かけて再現するのか?
スゴイ気になります!
アテルイかあ……楽しみですなあ。
でも、大沢たかおはちとイメージ違うかな。
あ、俺は、ですけどね。