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つくしのつれづれノート


プルガサリ

これ金正日が東宝の「ゴジラ」の特撮スタッフを招いて製作した北朝鮮の怪獣映画です。(84年「ゴジラ」の完成後、訪朝して製作したとのこと。)
タイトルのプルガサリは怪獣の名であり、朝鮮の伝説に出てくる怪物をヒントにしたということです。


とりあえず以下はあらすじ。
高麗王朝末期の圧政下、農民の農具を鋳つぶして武器を作れという命令を拒んで獄死した鍛冶屋は、死の直前ご飯粒を練って怪獣プルガサリの人形を作った。人形は鍛冶屋の娘が引き取るのだが、偶然針仕事のミスで娘の血がかかって人形プルガサリに命が宿る。
親指ほどの大きさだったプルガサリは金属を食べてゴジラサイズに成長。王朝打倒の反乱軍の旗頭になって進撃し、暴君を踏み殺して高麗滅亡を達成する。ところがプルガサリは国中の金属製品を食いつくし、民衆の脅威となってしまった。見かねた鍛冶屋の娘は自らの命と引き換えにプルガサリを封印する。


ストーリーはベタな感じなのですが社会主義国(というか一独裁者の支配する国)ならではのエキストラ大量動員で撮影した合戦シーンや、東宝特撮スタッフによる怪獣描写で迫力のある作品に仕上がっています。
東宝特撮スタッフが曰く予算が使い放題だったということでクライマックスの高麗の王宮のミニチュアセット(中国の紫禁城をモデルにしてるともわれる」はゴジラ映画よりも豪華に製作されたそうです。

こうして映画の方は完成し世界公開を目指したそうなのですが、その直前に監督が韓国に亡命してしまった為に公開中止となってしまいます。
実はこの監督は金正日によって韓国から拉致されてきた人間ということなのです。
日本の拉致被害者が帰国した直後、この監督の話が新聞の一面を飾って話題になりました。)

そんな理由で長いことお蔵入りとなっていたのですが、98年に公開されたアメリカ版「GODZILLA」に対抗するつもりか突然監督名義を差し替えて公開され、日の目を浴びることになったのでした。(ちなみに北朝鮮では亡命した裏切り者の映画ということで今も公開されていない。)現在ソフト化もされ容易に見ることができます。

そんなまことにブラッキーなエピソードにまみれた映画ということで内容以上に気になるところがあるのですが、この映画に参加したゴジラのスーツアクター薩摩剣八郎が書いた「ゴジラが見た北朝鮮」という本で「プルガサリ」の製作状況を垣間見ることができるそうです。
実は東宝特撮スタッフも宿泊先のホテルで盗聴されたという逸話がある為、どんなブラッキー逸話が描かれているか、内容がすごく気になります。
以上!!

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2012/09/18 20:44
ペッチ様へ…これ一度サークルの記事で書いてるんですよね(笑)予算使い放題ということでおうきゅうのミニチュアセットはマジですごいです。でもやはり内容よりも東宝スタッフが体験した裏話の方が気になりますね(笑)
アバター
2012/09/17 17:11
またエラいもん題材にしましたね。
これはさすがに誰も食いついてこないでしょ(^^;)
昔ながらの特撮好きには、相当有名ですが。
俺は観たことないんですが、友人が観ています。
DVDも出てるんですよね。
出来は相当良さそうなので、観たい気はしますよ。




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