東京駅物語
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/10/01 12:54:54
東京駅の赤レンガ駅舎がリニューアルオープンしました。
戦災の被害から暫定補修され長年続いてきたその姿が5年の歳月を経て大正3年(1914年)の開業当初の姿に復元されたわけです。(空襲で焼失したドームを含めた屋根部分と3階が復活しました。)
外観だけでなく内装も一変!中の東京ステーションホテルはリニューアルして客室が増設されたのにもかかわらず、数カ月先まで予約がいっぱいなんだそうです。
赤レンガ駅だけでなくその周辺の商業施設も駅弁・スイーツなどリニューアルに合わせた新東京駅グッズも登場したわけで、お祭り騒ぎです。
そんな東京駅なわけですがこの東京駅を描いた関連作品としておススメなのが時代小説「慶次郎縁側日記」(高橋英樹主演でNHK時代劇になってる。)の北原亞以子が書いた「東京駅物語」です。
この小説は東京駅を舞台に、中央停車場として駅が起工した明治時代(日露戦争前)から空襲によって駅舎上部が焼失した敗戦直後までの明治・大正・昭和の激動の3時代をグランドホテル方式に描いた短編連作小説です。
駅の工事現場で働く青年、自由恋愛を夢見て上京してきた少女、東京ステーションホテルを根城にする結婚詐欺師、不幸な身の上から東京駅を売春をする女教師など、様々な登場人物が東京駅を舞台に夢と挫折を繰り返し時代を重ねて交錯していく人間模様が大変魅力的です。
此度の赤レンガ駅舎リニューアルを機にこの小説を手にとって東京駅の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
新幹線で上京した友人が、こぼしてました。
東京ステーションホテルは、一度泊まってみたいですね。
レストランの中には前に使っていた壁が飾られているとか、バーにはそういう名前のカクテルがあるとか
なかなか東京まで行く機会がないけどいつか見れたらいいな^^