群緑の時雨 3巻
- カテゴリ:マンガ
- 2012/10/02 22:59:11
人気SFファンタジー漫画「ふたつのスピカ」の柳沼行が現在連載している時代劇漫画「群緑の時雨」(時雨は「しぐれ」よばずに「じう」と読みます。)の最新刊3巻が、先月末に出ました。2巻の刊行から1年近く経ってますので本当に待ちくたびれました。(笑)
まずはこれまでのあらすじ
時は天下の趨勢が定まったものの戦乱の息吹がまだくすぶっていた江戸時代初期。北国の小国・志士国は戦に勝利して隣国・式桜国を領国に組み入れたものの、なおも籠城を続ける式桜城を江戸幕府の一国一城令で早急に攻め落とさねばならなくなった。
侍の誇りを胸にまっすぐ生きようとする少年武士霖太郎は親友の府介と共に、式桜城攻略の第3陣として出陣を命じられたのだが、それを江戸に行ったはずの幼なじみの剣術少女・伊都が聞きつけて…
前2巻が霖太郎たちのほのぼのとした少年時代だったのに対して(まさに「ふたつのスピカ」の時代劇版といった感じです)今巻からいよいよ物語の主軸である式桜城攻略の話が本格化してシリアスになりました。
式桜城攻略に向け出発した霖太郎と府介に秘密なはずの事情を聞きつけた伊都と旧知の謎の浪人勘解由も付いてくることになるのですが、その道中彼らが見たものは闇討ちにされた仲間の変わり果てた姿だった。どうも攻略隊の中に裏切り者がいるらしい…
そして時折見せる府介の挙動不審、江戸に行ったはずの伊都がなぜ突然戻ってきたのか、謎多き浪人・勘解由は何者なのか…
生き残った仲間たちと合流した霖太郎たちの前にこれまで不思議な力で陥落を退けてきた謎の城・式桜城がいよいよその姿を現します。
謎が謎を呼ぶ展開なうえに、作者曰く「ふたつのスピカ」を彷彿とさせるようなトリックが仕掛けられているということで、ますます続きが気になります。
早く次の4巻出ないかな~(たぶん1年近く後になると思いますが…)