再来年の大河が正式に決定しました。
タイトルは「軍師官兵衛」
豊臣秀吉の軍師・黒田官兵衛が主役です。（この間明智光秀を検討してるという報道があっただけに驚きました。）

黒田官兵衛と言ったら同じく秀吉の軍師の竹中半兵衛と並んで「二兵衛」と呼ばれる名軍師であり、竹中半兵衛死後は持ち前の智謀で高松城水攻め・中国大返し・山崎の合戦など数々の戦を勝利に導き、秀吉を天下人へ押し上げます。
その神憑り的な智謀が逆に危険視されて秀吉の天下では不遇を得ているのですが、秀吉の死後の関ヶ原戦役では天下取りを夢見て単独で九州制服に挑みます。（結局関ヶ原本戦が半日で終結し、その本戦で息子・黒田長政が最功労者として福岡52万石の大大名になってしまった為官兵衛の野望は頓挫してしまいますが…）

上記のとおり本当に天下人を狙っていたかは判りませんが、かつて大河「功名が辻」の際にキャストの武田鉄也はこの官兵衛を己の能力を試すのが好きな職人肌の人物と評しており、もしかしたら支配欲よりも己１人の能力でで天下に挑戦するのを目的に関ヶ原を戦ったのかもしれません。

官兵衛はキリシタン大名でもあり、隠居後は旧約聖書の十戒で有名なモーセの後継者ヨシュアをもじって黒田如水（じょすい）を名乗ります。（ヨシュアはパレスチナを征服して古代イスラエルの礎を築いた指導者であり、その軍才にあやかって如水としたといわれる。）洗礼名はドン・シメオンだとか…
ちなみに息子黒田長政もキリシタンだそうでその洗礼名は…
ダミアン！「オーメン」かよ!!（笑）

そして官兵衛はお酒の杯の形をした兜をかぶっていることで有名です。ドラマではこの兜かぶるでしょうか？


とにかく秀吉の軍師として秀吉のもとで活躍し、隠居後も夢に向かって命を燃やし続ける官兵衛の生涯は右肩上がりで、大河としてすごく面白そうです。最近は「天地人」や「江」のせいで安土・桃山大河の印象が悪くなってるのですが、秀吉と共に天下を目指す様が描かれる大河の王道作品が久々見観れそうですごく楽しみです。


その主人公・黒田官兵衛を演じるのはⅤ6の岡田准一です。
以前タッキーのイメージ全開でアクが抜けてしまった大河「義経」以降、大河のジャニーズ起用は悪印象なのですが（森田剛は「平清盛」で頑張ってますね。「毛利元就」の時も二役を見事演じ分けてましたし…）、この人は今上映中の「天地明察」や「花よりもなほ」で評価されてるため、期待できます。（そういえばＮＨＫ古代ドラマ「大化改新」で中臣（藤原）鎌足もやってましたっけ。）
とはいえ黒田官兵衛は中国計略の際に敵に1年間幽閉された後遺症で足が曲がり
みにくい痣を持った人物な為（この事件はは敵に幽閉されて姿をくらませたことで、人質になっていた息子長政が織田信長に殺されかけ、秀吉や半兵衛にかくまわれるという太閤記もので良く描かれる官兵衛の逸話な為欠かせない）、これをジャニーズ系の役者がうまく演じ切れるかは心配です。（黒田官兵衛はビジュアル系というよりも「風林火山」の山本勘助のイメージがぴったりで、過去の大河でも杖をつき眼帯をかけた官兵衛が登場していました。）
これをうまく演じ切れれば岡田准一は俳優として一皮むけると思います。

私つくしとしては
眼帯を付け杖をついて足を引きずりながらも、鋭い眼光で戦を勝利に導く官兵衛の活躍が観たいです!!








竹中直人主演の96年大河「秀吉」で伊武雅刀演じる黒田官兵衛が上記のいで立ちであり、スゴイカッコいいんです!自分の大河のベスト官兵衛です!!
伊武雅刀って「めぞん一刻」（劇場版）の四谷さんみたいな変態からスピルバーグの「太陽の帝国」の日本軍将校・さらには「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー（ゴジラで宇宙人もやってたよな）と芸能人として活躍の幅の広さに驚かされます。
そういえば07年大河「風林火山」でも今川義元の軍師・太原雪斎を演じてましたっけ。