佐和山カオスワールド!!
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/10/25 22:02:11
ちょっと空きましたけど美濃・近江旅行の続きです(^-^)
日曜に長浜で寝泊まりした翌日月曜、次に向かった先は彦根です。
彦根と言ったら彦根城!
関ヶ原の赤備で有名なひこにゃん…ではなく、井伊直政が大津・長浜・安土など彦根周辺の城の資材を転用して作ったリサイクル城なのですが(彦根城天守は大津城のものを移築したものです。もっとも直政は関ヶ原の傷が元で築城直前に亡くなっているのですが…)、その美しさは日本の至宝ともいえ世界遺産制定を狙っているようです。
とはいうものの此度のブログの中心は彦根城ではなく、
その目と鼻の先にある佐和山城城山の麓にあるとあるものです(笑)
彦根藩の前身は関ヶ原で敗れた西軍の主将・いしだみつにゃん…ではなく(またかよ(笑))、石田三成(西軍の大将にはなれなかったんです。)の佐和山領・18万石であり、そこを継承した井伊直政は当初佐和山城主だったのですが関ヶ原の敗軍の首領・三成の居城を嫌って隣の丘陵彦根山に居城を移したわけです。その距離は彦根駅を挟んで二キロ前後ととても近いんです。
その佐和山城は安土城完成前は、美濃・北陸などの複数の街道を押える織田信長の近江最大拠点として機能していた為にその防御力は近江最強クラスといえます。(恐らく天下布武の広告塔だった安土城よりも防御力は上だと思われる…)破却された現在においてもその当時の堅城の面影は残しており、8月末に不用意に城山に上った歴女が遭難騒ぎを起こしたことは記憶に新しいかと思います。
その佐和山城址の麓にあるのが彦根観光の目的である
カオスワールド・佐和山遊園であります。
佐和山遊園は地元の金持ちが石田三成を顕彰するために1976年から家の裏手の佐和山城址ふもとに建設を開始した石田三成のテーマパークってことなのですが、グランドオープンされることなく
現在絶賛廃墟中!!なところなんです。
しかも最初につくられた個所は朽ちていってるのにもかかわらず、それの補修に手を付けずに新たな建物がぞくぞく竣工中なんです。しかもそのほとんどが実業家自らの手作り!
これが続くも続いたり36年!!
もはや道楽ですね…
国道8号線沿いにあり、彦根駅の佐和山側からもその異様ないでたちを拝むことができます。
勝手に入っていいの!?…と思うところなんですが、入口にある立札に
「ご自由にお入り下さい 佐和山三成会」
…と堂々無料宣言している為、遠慮せずに侵入しました(笑)
さて、その中は以下の如し…
入口はふたつありお城の大手門と思われるものと大理石の西洋風の門があります。
大手門っぽいのは閉まってたので西洋風のゲートを通りました。
そして、その門を超えてすぐのところに立派な五重塔、ちょっと登ってお寺の山門…?
そこからちょっとした通りがあり
そこに仏像の陳列コーナーとして両側に横に整列しています。山のある左側の光景は…
まるで箱根の彫刻の森みたい…
そして国道8号線側の左側の仏像たちはは…
全部後ろに傾いてます。(ぶカッコにふんぞり返っている(笑))仏の威光まるで無し…
その上をさらに登ったところに…
なぜか金閣寺があります。(金ではなくアクリル製…)
そしてその横のごちゃごちゃしたものを超えたところに(位置としては大手門ぽいところの真上にあります。)佐和山遊園の目玉とも言える佐和山城(?)の天守閣(あくまで佐和山城址の麓ですよ)が…
丸々彦根城天守のコピーっぽい!しかもその周りを沢山のギリシャのビーナス像が天守を守ってます!!
(その後ろにあるある石田三成の騎馬武者像が何ともわびしくて決まりが悪い…)
まさにカオス!!!(笑)
そのカオスぶりと荒れ放題はなんか三成を顕彰するどころか、明らかに三成を侮辱してるように思うのですが…(祟られないだろうか?)
しかし実業家の世にも奇妙な執念によって絶賛建設中のこの佐和山遊園は
言葉にできないくらいあやしいオーラを放っています。(笑)(ある意味アメリカの幽霊屋敷・ウィンチェスターミステリーハウスよりも迫力がある…)その瘴気は彦根駅からも確認できるようで
すごく不気味です(笑)
そのオーラから近づきがたい印象があるのですが、近年ネットによる紹介で滋賀県のB級観光スポット(廃墟スポット?)として静かな人気を呼んでいる場所になっています。
そしてこの佐和山遊園の隣に佐和山遊園の創造者の家らしきものがあるのですが、
その付近でまた新たなる建物が建設中で…(創造者その人と思われる老人が作業をしていました)
36年の時を超え、創造者の妄想によって劣化と創造を繰り返しているこのカオスワールド…
その彼の妄想の先に待ってるものはいったい何なのか?
さあ、君もこの世界へ加速してみないか!!
(意味不明にカッコつけてみました(笑))
ここで書いた佐和山遊園の様子もカオスな為ネットに掲載されている佐和山遊園の写真も是非ご覧ください。
ちなみにこの佐和山遊園、道や手すりが所々劣化している為、中を散策する際は重々ご注意を…
ちなみにかの地では只今石田三成が大ブレイク!!
来月封切りの「のぼうの城」で活躍する武将ということで北近江での三成キャンペーンがメチャメチャアツかったです。
私鉄の車体にも「のぼうの城」のポスターのペインティング施されてました。
なんか舞台になってる埼玉の忍城よりも加熱してるような気が…
兎にも角にも
がんばれ!上地…ではなく
いしだみつにゃん!!
パチモンながら天守・城門や五重塔・金閣などそ一個人の手作りとは思えないほどそのクオリティが半端なオンですよね…
聞くところによると佐和山遊園の創造主は地元の不動産屋で財を成した人物だそうです。あんな広大な土地にあれだけのものを作り続けられるってよっぽどの大富豪なんだろうなあ…
未だ取り壊されていないものの敷地の取引が成立したら建物は全て取り壊しになるとのことで閉鎖されており入ることはできないみたいです。
本家佐和山城は安土城感性以前は信長の近江支配の最重要戦略拠点として利用されてた代物だったみたいです。
西軍の総責任者の三成の城ということもあって発掘が進むたびに徹底的に破壊されたことが判明してるそうです。
現状は本丸のみが整備されてるということであり(彦根駅川城山を見ると城山山頂部が禿山になってたわけで…)ロクな準備もせずにうかつに登ろうとすると上記のように遭難騒ぎを起こしかねないため注意が必要らしいです。
関ケ原ルートの記事から遊びに来ました。
わぁ~(*^^*)
私は彦根城より、佐和山遊園のほうが気になります。
佐和山城ってそんなに防御力高かったのですね。
姉川の戦いを突破した磯野員昌が、佐和山城に籠城して8か月持ちこたえていますが、落城も、秀吉の策略による降伏という形ですし、それだけ難攻不落だったのですね。
浅井長政と信長の初対面の場所も、実は佐和山城ですし、なかなか歴史深い城です。
歴女さんが遭難騒ぎを起こしたのですか~;;
私も気をつけねば。
三成に過ぎたる城、というフレーズが一番有名でしょうか。
石田三成テーマパーク!それは素晴らしいvv
そのカオス空間よりも、私は36年間作り続ける、その実業家さんの情熱のほうが気になりますね。ぜひ三成愛を語って欲しい。
って、何だか三成を好きなのか嫌いなのかわからない様子ですねー。
こちらの日記も何年も前の記事ですから、今はその実業家さんはどうなってしまったのでしょう。
佐和山遊園自体は取り壊されていないようなので、色々な意味で気になるスポットですね。
とても面白くて興味深い日記でした。
いつも楽しませて頂き、ありがとうございます(*^-^)
領民想いで知られる三成ですけど大目に見てくれるでしょうか?
しかしあの佐和山遊園、彦根城からも目立つあの異様ないでたちある意味彦根一で、一見の価値はあると思いますよ。
なんかめっさ面白そうですね!!
まあ、いい領主だったようですから、自分を慕う領民のすることなら喜んでくれそうですが(笑)
特に三成の出身地長浜(ここで秀吉にとりたてられた。)では昨年の大河「江」の展示パビリオンを土台にしてさらにパワーアップさせた「長浜戦国大河ふるさと博」というイベント展示をやっており、「のぼうの城」に向けて三成キャンペーンが加速してるような気がします。石田三成を中核とするゆるキャラ集団(三成・秀吉夫婦・浅井長政夫婦・浅井三姉妹…)も展開してるんですよ。
主役じゃないのに本家より盛り上がっているのはなんか皮肉な感じもします。(苦笑)
入るのには勇気がいるかもしれませんが(笑)
ブログ読ませてもらって実物見てみたいなんて思ったりしちゃいました・・・怖いもの見たさってやつですかね・・・(*_*;
「のぼうの城」もりあがってるんですね^^その電車みたい!!
今日仕事帰りに本屋さんの「のぼうの城」コーナーで、石田三成の項を立ち読みしてきたトコでした><
機会があったら行ってみますw
それはそうと吉乃の訪問者が1万人になりました、1万人目のつくしさんには記念品を贈らせていただきましたので
お使いいただければ嬉しいです^^