Nicotto Town


つくしのつれづれノート


古典部シリーズ(氷菓) ホータローの読書リスト

久々に「氷菓」ネタです。
アニメ「氷菓」の作中でも部室内で一人文庫本を読みふけってるのがやたら目についたホータロー。一体いつも何を読んでいるのか…
そのずっと気になっていた疑問が作者・米沢穂信のブログサイト「汎夢殿」で明らかになったわけです。(ここへは米澤穂信作品の新作情報やイベント情報なんかも掲載されてたりするので、小市民シリーズの新作情報がないか定期的にのぞいています。)
明らかにされたのはホータローの部屋の本棚リストであり、メディアミックス化する際の参考に作成したということです。

さて、気になる中身ですが…
なにせリストされた本の数が80冊近くあるのでここでリストをズラッと書くのはめんどくさいのですが、小説を中心にその3割くらいが洋書の名作だったりします。
「ナヴァロンの要塞」「眼下の敵」「鷲は舞い降りた」「ジャッカルの日」なんかは、原作・映画共々名作言われている代物ですし…いい趣味してるな、ホータロー(自分なんかは高校時代はおろか、今でも自分は外国小説に手を付けることが少ないわけで…ちなみに外国文学じゃないけれど映画「八甲田山」の原作「八甲田山死の彷徨」もリストの中にありました。)

そして面白いことに全体的に多いジャンルとして冒険もの(戦争・アクション)や犯罪小説(サスペンス・スリラーといっていいかもしれない。)がリストを半分近くしめている半面、本格推理小説が全くありません。作者曰くにホータローはミステリーを読まないということであり、探偵ポジションとして数々の謎を解き明かしてきたホータローの読書リストとしてこれは意外でした。(といいながら「愚者のエンドロール」なんかで推理小説とかに無頓着っぽかった気もしないではないわけですが…)
しかし脅迫したり裏取引する劇中でのホータローの暗躍ぶり目の当たりにした後に、リスト内にやたら目立つ犯罪小説の数を眺めると思わずニヤニヤしてしまいます。(笑)

ちなみにこの本棚リストには論文や資料系など明らかに一高校生が読むものとは到底思えないようなものも少数ながら混じっています。(「無門関」や「ある首切り役人の日記」・「自由からの逃走」などを高校生が読むとは思えん。)
「死因辞典」や「毒の歴史」なんかは高校生の蔵書としてあまりにも悪趣味すぎる!!(笑)
なんて言いながら自分も学生時代「死刑・拷問大全」やFBIの実録犯罪プロファイリングものなんかを見んでいたクチなので、言えた義理ではないのですが…ちなみに「毒の歴史」なんかは一個人の蔵書としては高価すぎる代物でして…)

これらはどうもホータローの姉・折木供恵の遺した本だということです。(結局アニメでは登場はあっても素顔を曝すことは一度もなかったよなあ…)どの分野においてもホータローがかなわないという姉・供恵。バックパッカーとして世界を股に掛ける猛者の彼女の本棚には、きっと我々が想像もつかないようなすごい本が眠ってそうでスゴイ気になりますね。(ちなみに「愚者のエンドロール」で姉・供恵のものという「神秘のタロット」という本をホータローの本棚から引き出すシーンがあります。作中登場の本ということでリストにはありませんでしたが…)

ホータローの本棚リスト…
これを書くにあたってリスト内の本を簡単に調べてみたのですが、結構面白そうな本が多かったです。中には自分が読んだ本もいくつかあったのですが、ホータロー愛読の犯罪小説とはスリルが満点そうで是非読んでみたいですね。
わたし、気になります!!


ホータローの本棚リストは米澤穂信のブログ「汎夢殿」に掲載してますので参考に見てみると面白いですよ!

http://pandreamium.sblo.jp/article/59699498.html#more

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2012/11/01 23:03
アニメでは実際にリストアップされていた「夏の災厄」をホータローが読んでるシーンがあります。他のシーンも探せばリストの本が登場してるかもしれませんね。




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