Nicotto Town


つくしのつれづれノート


夏の前日

隔月刊行だった講談社の「good!アフタヌーン」が今月から月刊誌に変わり、ひいきにしてる吉田基己の恋愛漫画「夏の前日」が毎月読めるようになりました。たぶんそれまで1年ちょっとかかった単行本の新巻刊行のペースが速くなりそうなので嬉しいです。
またつい最近漫画のコマを編集した「夏の前日」PVが配信され(これがすごくいい雰囲気で仕上がっているんです!!PVの公開先→http://www.youtube.com/watch?v=MwzQMvbHm_s)、ますます期待が高まっています。


≪以下は内容≫
暑い夏の日、河原で油絵を描いていた画学生・青木哲生は画廊を営む年上の和服美人・藍沢晶と出会う。
それから度々哲生の前に現れ心の中に入り込んでくる晶に対して哲生は反感を買っていたのだが、ある雨の夜に一夜を共に過ごしたことからふたりの関係は恋仲となった。
己が抱く孤独感を和らげる晶に素直になれない哲生と、哲生の孤独感に魅力を感じて本気だけど本気にさせない晶。
互いに不器用なふたりの関係は、恋人というには、まだ拙い恋愛―



吉田基己というと以前血なつながった兄妹間の禁断の恋愛をリアルに描いた漫画「恋風」が話題になってました。(アニメにもなっています。)
今回の「夏の前日」は上記の兄妹間の禁断の恋愛を可能な限りストイックに描いた「恋風」とは対照的に、
なまめかしい濡れ場が満載な作品になってます。(中高生の方とかは刺激が強すぎるから読まない方がいいかも…)

ただ美術家の揺れ動く恋愛(なんか二人の関係ってシュルレアリズムの巨匠サルバドール・ダリとその妻ガラみたいな関係みたく見えるんですよね。)を描いた漫画として舞台となる風景の作画や登場人物の心理描写の雰囲気がすごくきめ細やかであり、エロ漫画と決めつけるのを拒絶したくなるくらいドツボにハマる大人の恋愛譚となっています。
特に雪の降る冬の海岸をふたりが寄り添う光景は一枚の絵画を眺めてるような印象を受けました。

現在単行本3巻まで刊行中。3巻のラストで話が急展開します。



晶と出会ったことで孤独で何をしたらいいかわからない状態から徐々に希望の光に向けて動き始めた哲生。しかし哲生には晶と出会う前から気になっていた年下の女性がいた。名前は「はなみ」というらしい。
あくまで創作意欲をかきたてる憧れの象徴としていた哲生の目の前に現れたとき、「はなみ」は無二の親友の恋人なっていた…ショックを隠せない哲生。
晶とはなみ
それぞれ月下美人と向日葵に象徴される二人の女性の狭間で哲生の心は揺れ動く。
「はなみ」の登場でそれまで相思相愛だった哲生と晶の関係が大きく動き始めた…



実を言うと「夏の前日」は作者・吉田基己のデビュー作「水と銀」(「水の色 銀の月」と改題されている。)のプロローグに当たる漫画な為、結末部分ははじめから決まっているといえます。とはいえヒロイン・晶がすごく魅力的である為、その結末に至る展開がすごく気になるけどとても切なくなりそうで読むのをためらうというようなもどかしい気持ちになってます。
どうか残酷な結末にはならないでほしい。
そう願いつつ今後の展開をすごく楽しみにしています!!

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2012/11/09 00:17
みのりさまへ…ありがとうございます(^-^)ネットでの書評なんかでは濡れ場の裸体の曲線美の作画が秀逸という評価されています。「恋風」の時もそうだったのですがトーンをあまり使わないさっぱりとした作風であり、「夏の前日」淡い雰囲気を表現するためか白黒掲載でも水彩絵の具を使用してるみたいです。そんな感じなので濡れ場場面はかなりスゴイことをヤッてるわけなのですが、エロい!というより前にのノスタルジックで綺麗!って唸ってしまいます。スゴイ…
アバター
2012/11/08 20:27
YOUTUBE見てきましたよ^^
雰囲気がよいですよね^^私この作品知りませんでしたが、つくしさんのブログとPVですごい興味をもちました~~(^^♪艶かしい濡れ場!!に興味津々です(笑)




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