Nicotto Town


つくしのつれづれノート


秋にぴったりな小説

秋にピッタリな小説…
涼しくなり人恋しくなる秋ということで、やっぱおススメすべきは恋愛ものなのでしょうか?

自分が読んだものの中でおススメすべき恋愛ものは姫野カオルコの「終業式」という小説です。元々「ラブレター」というタイトルだったのを改題したものです。
内容は高校時代の仲良し4人組が卒業後別々の道を歩みながらも、急接近したり、すれ違ったり、引き裂かれたり、まためぐりあったりと、20年スパンで繰り広げられる恋愛模様の変遷をを仲良し4人組とそれを取り巻く登場人物たちがつづった手紙で全て構成された恋愛小説という風になっています。
そのスタイルもハガキ・便箋・FAX・案内状・投函できなかった封書などバラエティに富んでおり、話が進むごとにいったいどうなっちゃうの~ってスゴイ気になって一気読みしてしまいました。
ちなみに作者の姫野カオルコの著作について、小説に関しては「終業式」以外のは印象に残っておらず、他はエッセイなんかがすごく面白くて揃えております。作者の様々な初体験を書きつづった「初体験物語」なんかは特におススメです!!



あとこれは小説ではないんですけど恋愛ものとして現在読んでいるのが「日本一心のこもった恋文」というシリーズのラブレター集です。
これはきみまち坂という坂のある(明治中期に皇后が歌をしたためた手紙を送って明治天皇の到着を待ったエピソードから名付けられているという)秋田県・二ツ井町が町おこしの為に行ったラブレターコンテストで選出された書簡集です。
ラブレターって本来ひとに見せる為に書かれたものではないんですけど、それがためにに愛する人に向けた真っ直ぐな気持ちがセキララにつづられている為、溢れる想いにあてられて下手な作り話を読むよりもドキドキしてしまいました。
収められてるラブレターの年齢層も10歳にも満たない年齢から80を超える方まで老若男女様々であり、それぞれの恋愛模様がみずみずしく書かれています。
聞くところによると海外でも翻訳されていたり、作品によっては高校の教科書にも掲載されているというから驚きます。

このシリーズは94~04年の期間に行われたコンテストで刊行された本なのでちょっと古いのですが、図書館に意外と置いてあるのでよかったらぜひ探してみてください。





以下は今自分が読みたい小説です。
・「怪談牡丹灯籠」(三遊亭円朝)…明治前期に大ヒットした落語を速記で記した後に書籍化したもの。日本初の現代語で記された物語であり、漱石をはじめとした名作文学や今をときめくライトノベルも全てこの本から始まったといっても過言ではありません!!

・「ココロコネクト アスランダム」(庵田定夏)…今年のアニメ放送でいろんな意味で話題になったラノベシリーズの最終章。堅い絆で結ばれた5人の運命やいかに…!?
上下巻ということなので下巻が刊行されてからまとめて読みたいと思います。

・「折れた竜骨」(米澤穂信)…アニメ「氷菓」で話題になった米澤穂信が描く中世暗黒時代のイングランドを舞台にしたファンタジーミステリ。文庫化されるまで待っている状態なのですが、待ち切れずにフライングしそう…(笑)








ちなみに一番好きな小説は
生涯不変で司馬遼太郎の「坂の上の雲」です!!
(明治を舞台にしたこの大河小説、去年完結したドラマのエキストラに参加するほど好きなんです!!)

以上!!

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2012/11/27 22:17
タマ様へ…「風神の門」は自分は未読なのですが、NHKで昔ドラマ化されていましたよ。司馬遼太郎は大河系列の長編時代小説の印象も強いんですが、同時に忍者小説家としても有名なんですよね。「梟の城」なんかは映画共々大好きです(^-^)
アバター
2012/11/27 22:12
風神の門はお父さんのを読んで面白かった覚えがあります
内容はうろ覚えですが 伊賀者の忍者とお姫さまの話ですよね。




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