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つくしのつれづれノート


中村勘三郎追悼 大河ドラマ「元禄繚乱」

歌舞伎役者・中村勘三郎が亡くなったということで大変驚いています。
確かにかなりヤバいとは聞いていたのですが、まさか本当にそうなってしまうとは信じたくなかったもので…
57歳とまだ若く、(テレビで見ても若々しいですよね。)あののらりくらりとした時代劇での演技がもう見られないというのがスゴイ残念でなりません。とくに中村勘三郎が(当時中村勘九郎)主役・大石内蔵助を演じた99年忠臣蔵大河「元禄繚乱」は未だに印象に残ってます。
そんなわけで大河ドラマ「元禄繚乱」の紹介を以って歌舞伎俳優・中村勘三郎の追悼の意とします。



「元禄繚乱」のストーリー
時は元禄、犬将軍・徳川綱吉の治世。お城の松の廊下で赤穂藩主・浅内匠頭(東山紀之)が吉良上野介(石坂浩二)にお起こした刃傷沙汰で、赤穂藩はとりつぶしになってしまった。浪士となってしまった赤穂藩士たちは吉良への復讐の炎に燃える中で、

・赤穂藩家老・大石内蔵助(中村勘三郎)は吉良を生贄にして赤穂藩を取り潰した張本人・将軍綱吉との対決をもくろみ、
・吉良の親戚筋の上杉家家老・色部又四郎(松平建)は、上杉家へのとばっちりを避けるため吉良討ち入り阻止をはかり、
・将軍・綱吉の側用人として悪名高い柳沢吉保(村上弘明)は討ち入りをさせて赤穂・吉良と関りの深い浅野広島藩・上杉米沢藩の計57万石の取り潰しを狙う…

事態は討ち入りへと動いていく中で、それぞれの思惑をめぐらした熾烈な謀略合戦が始まった!
果たして最後に笑うのはいったい誰なのか!?



中村勘三郎が大変のらりくらりとしている為、「元禄繚乱」の大石内蔵助が憎めない愛すべきスケベ親父という感じで角ばってなくてすごくいいんですよね。
これまでの忠臣蔵が長谷川一夫や三船敏郎など重厚すぎるイメージで固められた主演によってすごく重々しくて見るのがしんどかったんです。忠臣蔵が時代劇の定番中の定番なわけだから仕方がないとはいえ、実際の大石はそんな重々しいキャラじゃないだろうといつも思ってたんですよね。
中村勘三郎の大石内蔵助はふだんはスケベ親父の昼行燈で通しているのですが、討ち入りを決意いした後は討ち入り実現へ向けてスゴいエネルギッシュなんですよね。
これぞ人間臭いリアル大石って感じに思います。

「元禄繚乱」は中村勘三郎の影響で非常に軽快で、特に刃傷松の廊下以降は討ち入りに向けてヒートアップして、毎回目が離せなかったのを思い出します。
そんなわけで忠臣蔵作品の中では最も好きな作品なのですが、残念なことにこの大河まだDVD化されてないんですよね。(総集編だけビデオになったことがある。)
まるでハイエナみたいでバツが悪いですが、亡くなった中村勘三郎をしのぶ意味でもソフト化して容易に観れるようにして再評価ほしいですね。特に討ち入り場面は大河「新撰組!」の池田屋事件に並ぶ屋内チャンバラの傑作なので…


上記のとおり「元禄繚乱」は中村勘三郎ののらりくらりとした演技で素人でも非常に観やすくて面白い作品に仕立てられ、映画「やじきた道中てれすこ」など時代劇コメディに欠かせない俳優って個人的に珍重していただけに、その死は大変残念に思います。
ご冥福をお祈りします。





ちなみにこの「元禄繚乱」では中村勘三郎は息子中村勘九郎(当時中村七之助)が大石内蔵助・大石主税の親子役で共演してるだけでなく、忠臣蔵歌舞伎を創始した5代目中村勘三郎を演じています。(今日亡くなった中村勘三郎は18代目)

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2012/12/07 22:59
とり様へ…なんと!「元禄繚乱」再放送ですか!?
しかも一番の見せ場の討ち入り!!
以前CSで再放送してたのですがこのクライマックスだけ見逃してしまってるから
実に13年ぶりです!!
そして総集編の再放送も検討中…

正直、主演の中村勘三郎の死によって実現したわけだから、
まるでハイエナみたいで心苦しいですが、
ハッキリ言って今年の大河「平清盛」以上に興奮しています!!

ホントにこの再放送でソフト化のきっかけになってくれるといいですね。
それが中村勘三郎の供養になると思うし…
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2012/12/07 22:40
愛すべき女好きって、それご本人が投影…とかちょっと思ってしまいます^^。
ちょっとご期待の内容かどうか定かではないのですが
http://www.ako-minpo.jp/news/7150.html

これでアンコールの声があれば、DVDにもなって欲しいですよね
せめて映像だけでも勘三郎さんを偲びたいお気持ち、とってもよくわかります。




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