太平洋戦争開戦の日
- カテゴリ:勉強
- 2012/12/08 23:11:20
今日は日本軍がハワイの真珠湾攻撃を行った太平洋戦争開戦の日なんです。
この日米開戦によって第二次世界大戦は、文字通り地球規模で繰り広げられた世界史上最大の戦争となりました。
終戦記念日は毎年よく大々的に報道されるんですが、開戦についてはその内容の真珠湾攻撃こそ歴史授業やメディアでよく知られていますが日にちについてはあまり知られてないんですよね。
1941年12月8日(アメリカでは7日)の真珠湾攻撃は、日中戦争で泥沼になり国際的に孤立していた日本が、戦争継続のため資源確保などを目的にして東南アジアに侵略をして戦況を打開しようとするにあたり、最大の壁となるアメリカを介入を防ぐためにハワイの軍港真珠湾のアメリカ太平洋艦隊を連合艦隊の空母から発した艦載機で壊滅させたというものなんです。
空母の艦載機による本拠地攻撃はこれが初めてではないんですが、その結果が当時航空機では撃沈不可能とされた戦艦で構成された艦隊の壊滅という、あまりに衝撃的な結果に終わった為、
戦争形式が一気に大砲を撃ち合う艦隊決戦から航空機による航空戦に様変わりしてしまったわけです。
その真珠湾攻撃で大戦果をあげておきながら(とはいうものの壊滅させたのは戦艦ばっかで空母は打ち漏らしています。)、戦艦の艦隊決戦だけを重視して航空機を軽視していた日本が、その後どんな運命をたどっていったのかはおわかりかと思います。
兎にも角にもこの真珠湾攻撃によってはじまった日米戦争を日本は早期終戦に持ち込もうと考えていたらしいですが、あんな派手に攻撃されすぐに戦争を終わらせるような国があるわけがなく、甘い幻想を抱いて戦争を拡大させた日本は戦況打開どころかさらなる泥沼に陥って1945年8月15日に破滅を迎えます。
戦争というものは最悪の外交手段です。
敵味方共々甚大な被害をもたらす悲惨なものである為、いたずらに美化して戦争を煽るようなことは絶対にしてはだめです。
もちろん無責任に平和ボケすることもよくないのですが、戦争というものに対する理解をもっと深めないとならないですね。
折しも只今選挙で国防関連が問われているまさにその時なわけで、戦争というものの重大さを考えるいい機会だと思ってます。
太平洋戦争開戦の日という為なのか、今日NHKで戦艦大和のドキュメンタリーがありました。
軍艦のプラモデルとしては一番人気なのですが、実際には全く活躍できずに悲惨な最期を迎えたフネな為
日本海軍の栄光と破滅の象徴として複雑な存在なんですよね。
さらにこの船の完成は戦艦の時代を終わらせた真珠湾攻撃のわずか1週間後ということで、生まれた瞬間から不用品となってしまう
まことに皮肉というほかありません。
なので大和ミュージアムやドキュメンタリー関連はどれも重々しい戦争の悲劇ということで単にカッコいい!!で扱えないんですよね。
今日のドキュメンタリーも戦争の悲劇というものが伝わってきました。
重ねて戦争はするものではありません。
軽々しく煽る行為は愚の骨頂です。
宇宙戦艦ヤマト自分も大好きなんですけど戦艦大和の悲劇があまりにも重すぎる出来事だった為、両者をなかなか重ねられなかったです。映像メディアでの戦艦大和は戦争の悲劇がどうしても付きまとう為、重々しくテンションの上がるものではありませんね。
死に場所を見つけることなりって確かに武士の考え方ですけど、武士が全体の活路を開く為に命を捨てるのモットーにしてるのに対して、あの戦争の指導者たちは無責任に大勢の兵員を無駄死にさせた感じで印象は悪いですね、
清盛は…どうでしょう?
政治だけを見ると武士でも公家でもない生まれる場所と時代を間違えた革新的な経済人にも見えます。実際どうだったのでしょうか?
それじゃあ 対軍艦用の大和は不用なわけだ。
やまとといえば、宇宙戦艦ヤマトがまっさきに思い浮かぶわたしは
大和にヤマトを重ねて見てしまいました。(´∀`;)
若くして死んでいった兵士や、生き延びてもそれぞれ
苦悩を抱えながら生きていかなければならなかった方々の
ことを思うと、涙なくして見ていられませんでした。
軍上層部の大和に恥をさらさせるな、死に場所を与えよ
みたいなこと 言ってましたが
まさしく 武士の精神ですよね、これ。
清盛の目指した武士の社会の精神ががつい最近まで
引き継がれていたとおもうと、それがよかったのかわるかったのかは
わかりませんが、清盛はやっぱりすごかったのかな。
それだけに大和ミュージアムの最上階に宇宙戦艦ヤマト関連のフロアがあったのに関して白い目で見てしまいましたが…(笑)
昨日のドキュメントもまだ健在の大和乗組員生存者の体験が証言と共にドラマが流れたので、ヤマト~♪なんてテンションで観れる代物じゃなかったです。(一緒に流れた敗戦直後のボロボロになった日本の軍艦の映像が本当に生々しい…)
まさに上の甘いもくろみで戦争にまき込めれた人がどんな目にあったかがよくわかります。
最近の日本の政治もろくに考えずやりたい放題やって今の有様ですからなんか似てて怖いですよね。
NHKのドキュメンタリー見忘れてしまった・・・
戦艦大和は広島県呉市で製造され
大和ミュージアムも何度か足を運んでいます。
隊員の血まみれの遺品や家族に宛てられた遺書が展示され
これはフィクションではなく
本当に戦争していた確たる証拠なのだなと痛感します。
「戦艦大和かっこいいよねw」
とウキウキ気分で大和ミュージアムに入るも
戦争の悲惨さが展示されているので、
出るときはすごくテンション下がっている人を多くみます。
金もない
人も少ない
そんな日本がどうやってアメリカに勝つつもりだったんだろう?
あれは戦時中の円谷英二の特撮映画「ハワイマレー沖海戦」の撮影風景の写真を、軍の作戦光景と勘違いしたというマヌケぶりから生まれた珍場面なんだそうです。それ以外にも日本側の描かれ方がギャグ同然のステレオタイプだったり、真珠湾攻撃の最中に現在の軍艦がデカデカと映っていたりと粗ばかりが目立ちますね。
同じ題材の洋画なら「トラ!トラ!トラ!」の方がおススメ。(原寸大の日本の戦艦長門のセットがすごすぎ!!)内容は硬いですけど、戦争映画として「パール・ハーバー」と比べたら天と地ほどの差があります。「パール・ハーバー」は「タイタニック2」的な恋愛映画って感じですね。
「1941」も評判よくなかったそうですがファンも結構多いそうですね(^-^)
そういえば中坊の時パールハーバーを映画館に見に行ったことがありますが
大本営が野営してフンドシしめてた謎演出がいまだに頭から離れませんw
世紀の駄作扱いされてるそうですね。でも1941は名作!!