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つくしのつれづれノート


再放送!! 大河ドラマ「元禄繚乱」

中村勘三郎急逝に伴う追悼番組の一環で、今日99年の中村勘九郎時代に主演を務めた忠臣蔵大河「元禄繚乱」の討ち入りの回が再放送されました。

この大河、忠臣蔵を扱った大河としては4作目になり、ソフト化は一度ビデオで総集編が出たのみで地上波では再放送も(確か)されていなかった幻に近い状態になっていた作品です。
私つくしもCS放送の再放送で観てるのですが(本放送も見せ場だけ見てます。再放送に関しては後半は録画して手元に未だ置いております。)、クライマックスであるこの討ち入りの回だけは見逃していたので、実に13年ぶりの再見ということで、中村勘三郎の追悼企画で不謹慎極まりないことと思っているのですが、大変興奮して見ていました。



この間中村勘三郎の死に際してこの大河の紹介を書いているのですが、この再見にの記事に際して再び全体のあらすじを紹介。


時は元禄、犬将軍・徳川綱吉の治世。お城の松の廊下で赤穂藩主・浅野内匠頭が吉良上野介にお起こした刃傷沙汰で、赤穂藩はとりつぶしになってしまった。浪士となってしまった赤穂藩士たちは吉良への復讐の炎に燃える中で、

・赤穂藩家老・大石内蔵助は吉良を生贄にして赤穂藩を取り潰した張本人・将軍綱吉との対決をもくろみ、
・吉良の親戚筋の上杉家家老・色部又四郎は、上杉家へのとばっちりを避けるため吉良討ち入り阻止をはかり、
・将軍・綱吉の側用人として悪名高い柳沢吉保は討ち入りをさせて赤穂・吉良と関りの深い浅野広島藩・上杉米沢藩の計57万石の取り潰しを狙う…

事態は討ち入りへと動いていく中で、それぞれの思惑をめぐらした熾烈な謀略合戦が始まった!
果たして最後に笑うのはいったい誰なのか!?


登場人物
・大石内蔵助…中村勘三郎(当時勘九郎)  討ち入りの目的を赤穂藩改易に至る刃傷の温床になった欲望渦巻く元禄時代を作り上げた幕府への抗議としている。
・吉良上野介…石坂浩二  本作での吉良は復讐だけでなく、欲望渦巻く元禄時代の象徴として狙われるという設定である。
・浅野内匠頭…東山紀之

・色部又四郎(上杉家家老)…松平建
・柳沢吉保…(幕臣側用人)村上弘明

・あぐり(内匠頭の妻)…宮沢りえ
・りく(内蔵助の妻)…大竹しのぶ

・堀部安兵衛(四十七士・剣豪)…阿部寛
・大石主税(四十七士・内蔵助の長男)…中村七之助
・矢藤右衛門七(四十七士)…今井翼  四十七士最年少。皮肉にも吉良上野介の孫・義周(滝沢秀明)と友人になり、討ち入りで対決することに…
・その他四十七士…杉本哲太・辰巳琢郎・橋爪淳・三浦浩一・小倉久寛…

・上杉綱憲(吉良上野介の息子・米沢藩主)…宅間伸
・吉良義周(綱紀の息子・上野介の孫)…滝沢秀明

・岡島忠嗣…吉田栄作  架空の人物で人生を狂わせた幕府を憎悪。赤穂浪士の討ち入りを幕府との対決と見て赤穂浪士の手助けをし、討ち入りでは四十七士・寺坂吉右衛門(唯一生き残った四十七士)と入れ替わって討ち入りに参加する。

・その他…中村梅之助・南果歩・安達祐美・夏木マリ・柄本明・萩原健一・京マチコ・篠原涼子・柳沢伸吾・鈴木保奈美・滝田栄・ラサール石井・菅原文太・笑福亭鶴瓶・中村橋之助・宮崎あおい…



大変長くなってしまって申し訳ないんですが、とにかくキャストがめちゃくちゃ豪華なんです!!
忠臣蔵自体、歌舞伎をはじめとする芸能の花形題材としてキャストは元々豪華なんですが、この「元禄繚乱」に至っては大河ドラマ草創期から活躍した腕利きのチーフディレクター大原誠(この人の演出した作品は大変骨太で面白いです!!)による最後の大河ドラマである為、過去の大河主演・準主演キャストの参加が大変多いんです。(歴代大河主演だけで現在8人確認!!)
そして忠臣蔵として大変しっかりした骨太ストーリーな為(オーソドックスながらも新要素が巧みに織り込まれている。)、ジャニーズ系列の出演者が多い(自分が知ってだけでもジャニーズに出身者5人います。)もかかわらずバランスが取れてて面白いんです。

感想としては
忠臣蔵なのに軽快でとっつきやすくて若い世代でも面白く感じます。

その最大の理由は主演の中村勘三郎の人柄によるものなんだと思います。今日の追悼番組から察する中村勘三郎の人物像は役者としての仕事もプライベートの遊びも一生懸命やるお祭りのような人間だったということであり、客を楽しませるための努力を惜しまなかったのだそうです。(その為歌舞伎役者の中でも特に肩を抜いて鑑賞ができ人気が高かったのだと思います。)
忠臣蔵というと三船敏郎や長谷川一夫・片岡千恵蔵などの大俳優がどっしりとした主役内蔵助を演じている為、重々しくてとっつきにくい印象があったのですが、「元禄繚乱」の中村勘三郎の演じた内蔵助は平時はスケベ丸出しの昼行燈だけどやる時は大いにやる男というな非常に人間臭い等身大の内蔵助として当時中学生だった自分でも大変親しみやすかったです。(そして気配りも欠かさなかった為撮影風景も明るかったそうで、ドラマにもその片鱗が見られます。)
今回の再放送は討ち入りの回だけでしたが、全体を見てみると中村勘三郎のペースに巻き込まれて忠臣蔵の中で最も軽快なタッチなんだけども、ストーリーのバランスがずれずに整った骨太ストーリーとなっており、討ち入りへ回を重ねるごとにヒートアップして大変面白いです。

「元禄繚乱」はまさに主演・中村勘三郎の人柄が強く出たまさにお祭りのような大河ドラマでした。

聞くところによると、今回の中村勘三郎への追悼の一環でこの「元禄繚乱」の基本ストーリーを把握できる総集編の再放送も検討しているということです。さらにDVDなどのソフト化希望も強まってるとのこと。
中村勘三郎の死によってまるでブームになってしまった雰囲気で、
まるでかつてのマイケルジャクソンが死んだ時の人気沸騰みたいで驚きます。

これも皆から好かれた中村勘三郎の人柄のなせる技だと思いますが、
若年層へ向けたコクーン歌舞伎や江戸歌舞伎の雰囲気を復活させた平成中村座を立ち上げたり、ブロードウェイ公演まで果たしたりと
改めて後世に名を残すごい人物なんだなと思い知らされました。

自分自身、中村勘三郎の死大勢の方が感じているのと同じく未だに信じられない一人であり、今回の再放送を見ておしい人物を亡くしたと残念に思う気持ちがますます強くなりました。

中村勘三郎が手掛けた歌舞伎の芽が絶えることなくがますます隆盛するといいですね。





ちなみに上記のとおり「元禄繚乱」は上記のとおりソフト化されていないものの、ドラマの脚本をもとにした小説が角川文庫(上下巻で作者はドラマ脚本を手掛けた中島丈博)から出ておりドラマ本放送の内容を詳しく把握できるようになってます。
大変面白いですよ!

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2012/12/12 17:09
ゆりねこ様へ…最近の大河では何かとイメージ重視で浮いた存在として煙たがってたジャニーズアイドルが4、5人と参加してドラマにしっかりとなじんでるのに驚きました。
芸能界の大御所から今をときめくアイドルまで豪華メンバーが違和感なく共演できるのが忠臣蔵だということがよくわかりました。

江守徹の大河というと「元禄太平記」ですね。江守徹が自宅のビデオデッキで全話録画したおかげで完全な形で現存が確認されている最古の大河となっているそうです(^-^)
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2012/12/11 09:27
たぶん リアルタイムで見ていたと思うけど、
すっかり忘れてました。(´∀`;)
今回 討ち入りの回 あらためて見て、うわあああ!こんな豪華メンバーだったのか!
と 驚きました。w

勘三郎の舞台、一度見てみたかったですねー
もぅ 今となっては叶いませんが・・・;;

大石内蔵助は 勘九郎とともに、その前の大河の江守徹も
印象に残ってます。
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2012/12/10 23:03
サンテ様へ…この元禄繚乱は一番若年層に受け入れやすい忠臣蔵だと思います。討ち入りの場面は後の大河「新撰組!」の池田屋事件の回に次ぐ屋内チャンバラ場面として迫力がありました。

そしてのらりくらりとした中村勘三郎の演技が最も魅力です。この演技がもう見られないのが大変残念ですよね。
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2012/12/10 00:33
うわあああああ
観たかったのにニコタやってたwwww
去年この時期に忠臣蔵観たくなって、「最後の忠臣蔵」借りたら討ち入りが30秒で終わって泣いたんですよ><
リアルタイムで見てた時多分小学生でしたが、結構ハマってましたよ
ご冥福お祈りします
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2012/12/10 00:19
吉乃様へ…秀吉は確かにミスマッチだったけど(コレ自分も観ました(笑))、中村勘三郎の大石内蔵助はホントにハマり役だったと思います。今回の討ち入りの回の再放送と一緒に以前録画したものも観たのですが、当時特別視聴率がよかったわけでアありませんが今の大河によりも全然面白くハマる人はどっぷりハマります。(^-^)
亡くなってしまったのがホントに残念ですね。
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2012/12/10 00:00
あんまり覚えてないけど
これ見た気がするわぁ~忠臣蔵に宮沢りえが出てると言うので思い出した気がするわね
忠臣蔵は毎年年末にやってるからどれがどれだか記憶が混合するけど、
なんとなくりえちゃんがお部屋の位置をちくっていた気がするわw
中村勘三郎さんといえば何時だったか秀吉役やっていて確かに猿だけど似あわないわねと思った記憶があります
もう亡くなってしまっては懐かしい思い出だわね




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