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つくしのつれづれノート


来年の大河ドラマ「秀吉Ⅱ」(笑)

来年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公・黒田官兵衛(演:岡田准一)の主君・豊臣秀吉の配役が発表されました。

なんと竹中直人!!

私ミカサ同様20代後半以上の世代は記憶してる方が多いと思いますが、今から17年前の1996年の大河ドラマ「秀吉」の主人公・秀吉役を演じたのが竹中直人でした。
大河ドラマにおいて再度同じ役を演じることは前例はあるもののかなり異例なことなんです。(津川雅彦の徳川家康役(87年「独眼竜政宗」00年「葵 徳川三代」)、緒形拳・高橋幸治の秀吉・信長役(65年「太閤記」78年「黄金の日々」)、唐沢寿明の前田利家役(02年「利家とまつ」06年「功名が辻」イベント要素が強い)など)

この「秀吉」は平均視聴率30%を超えた最後の大ヒット大河ドラマでした。
当時毎週のようにこのドラマを見ていたのですが、「秀吉」以降今に至るまでの大河とは明らかに格が違う面白さであり(ジャンル問わず人情に訴えるドラマの最高峰だと思う。)、当時低学年の児童雑誌(次弟が読んでた「小学二年生」)にも取り上げられるほどの盛り上がりだったことを記憶しています。(長らく再放送・ソフト化されぬままの幻の大河だったのですが、昨年解禁となってブログでも散々書いたのを思い出します(笑))

とにかく観てるこっちまで喋った時のつばが飛んでくるかのようなハイテンション(しょっちゅうふんどし一丁になるし(初回勢い余ってハミチン映像が流れてしまった(笑))、かと思えば観てるこっちが素直に泣き笑いできる感動をもたらし(渡哲也の信長(これは伝説的迫力!!)をはじめ主演・竹中を支えた沢山の脇役もすごかった!!)、
正直今後これを超える大河は現れないだろうと思うくらいです。
(あくまで「秀吉」を大ヒット大河最低評価としてです。これを超える歴代大河はいくつもあります。)

不満があったとすれば、信長死後天下人になった後暴君と化した秀吉の晩年が描かれなかったことです。秀吉が栄華を極めた時点で終わっており、甥の関白秀次一族の抹殺や朝鮮侵略の失敗は描かれませんでした。(最終回ラストシーンは豊臣家滅亡を案じさせるような演出でしたけど…)一説によると文禄慶長の役(朝鮮侵略)について隣国中国・韓国に配慮したとも、視聴者に悪感情を抱かせないためとともいわれます。竹中直人自身も後に「天下を取った後の堕ちていく秀吉も演じてみたかった」とインタビューを残しています。
そんなこともあって来年の「軍師官兵衛」で幻の竹中秀吉暴君バージョンが観られそうですごく楽しみです。主役の足枷が無くなった分演技の自由度が上がり期待大!この記事のタイトルに「秀吉Ⅱ」と題してるのもその期待を込めている所以です。

今年竹中直人が主演を務めたNHK正月時代劇「御槍拝借 酔いどれ小籐次留書」が大評判となって只今BS連続時代劇とパワーアップして絶賛放送中!(近いうちに地上波でも放送するでしょう。)「御槍拝借」で竹中直人が「秀吉」以上の派手なアクションをこなしているのを見ると竹中秀吉の破壊力は健在と思われます

あんまりハメをはずして「軍師官兵衛」の番組ジャックにならねばいいのですが…(笑)
「花よりもなほ」や「天地明察」など、いくつもの大作時代劇の主演を務めているV6岡田准一ですが、竹中秀吉に存在感を喰われてしまうかもしれませんね。さすがに文字通りの「秀吉Ⅱ」はマジで笑えない…
(ちなみに「秀吉」での軍師・黒田官兵衛は「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統こと伊武雅刀でした。後半の眼帯隻眼のギラギラした官兵衛はマジカッコよかった!!)










疑った見方をすれば、竹中直人の秀吉は今や風前の灯同然となった大河ドラマの最後の切り札なんだと思います。(いくらネットが発達したとしてもここ数年の大河ドラマの体たらくは目にあまります。今年の「八重の桜」も製作発表時点で大変不安だったのですが、実際見て八重を主役にしなくてもいいという幕末編は予想以上にひどかったです。)
昨年の「平清盛」でもテコ入れで京本正樹など手当たり次第に名優を投入してましたがことごとく失敗してました。
大河ファンとしてこれでダメだったらもう次はもうない無いという覚悟でドラマ製作に臨んでほしいものですね。





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