どうぶつ宝島
- カテゴリ:映画
- 2013/09/03 20:37:59
昨日世界中を驚かせた宮崎駿の引退宣言(発表したのはおととい夜頃でしたが)に関連して…
パヤオ(宮崎駿)監督作品というとジブリアニメ・宮崎ルパン・宮崎ホームズ・コナン(名探偵にアラズwww)…(スタッフ参加でも「ハイジ」に代表される世界名作劇場など数知れず…)
兎にも角にもそのどれもが国民的人気を誇る名作なのはみなさんも知っての通り…
そのパヤオがが長編アニメ監督となる前にスッタフ参加した作品の中で、
私ミカサが最も好きな作品が1971年の「どうぶつ宝島」
ジャパニメーションの出発点である東映動画(現東映アニメーション。今も「ワンピース」や「プリキュア」が凄まじい人気ですよね。)
パヤオはこの映画でアイデア構成と原画を担当しているとのこと(宮崎駿は元々東映動画所属のアニメーターなわけで…)
概要は以下の通り
宝の地図を手に入れた宿屋の少年ジムが地図の持ち主の孫娘・キャシーや海賊たちと地図の争奪戦を繰り広げながら宝島を目指す
…という痛快冒険活劇。
原作は児童海洋冒険小説の名作「宝島」というタテマエなんですが主人公ジムの名前が共通するほかはもはやベツモノwww
最大の特徴はジムとキャシー以外のキャラクターが全員動物だということ
後の宮崎ホームズや「紅の豚」などで動物を擬人化したキャラクターが沢山出てきますが(只今上映中の「風立ちぬ」の原作漫画も二郎以下男はみんな豚!!「紅の豚」「風立ちぬ」を輩出した雑草ノートシリーズはキャラ的に宮崎ホームズの延長線にあるといっていいかもしれません。)、「どうぶつ宝島」はその原点の一つといえると思います。
そして実際見て見たらわかると思いますが、宝島を目指すぼけん活劇というプロットは、
パヤオ監督作品「天空の城ラピュタ」のプロトタイプと行っても過言ではないです。
実際「ラピュタ」には地球が限りある世界と判ってしまった中で消滅してしまった「宝島」の復権…というのがテーマの一つなんですが、少なからず影響を与えていたとしてもおかしくはありません。
そしてなんといっても「ラピュタ」ヒロイン・シータ。(宮崎ヒロインの代表格!!)
「どうぶつ宝島」のヒロイン・キャシーは宝島の地図の持ち主の海賊キャプテンの孫娘という設定で、作中銃や剣をふるってジムや海賊たちと宝島の地図を巡って三つ巴の争奪戦を繰り広げるという一見「ラピュタ」のシータとは正反対のキャラなのですが、
「ラピュタ」の企画段階の時点では
シータはなんと海賊の娘という設定だったのです!!
(まさかドーラの娘!?そういえば「ラピュタ」作中でも若い頃のドーラはシータにクリソツというヤツがいくつもあるわけで…)
その初期設定のシータのイラストは作中終盤でパズーが使ってたグレードランチャーを腰に下げて飛行船を飛びま割るようないかにも跳ねっ返り娘といった感じで、「どうぶつ宝島」のキャシーのイメージにすごく重なります。
自分が初めて「どうぶつ宝島」を見たのは20年近く前の小学生時代なんですが、今のジブリアニメ並みによく動く冒険活劇ぶりに未だに見てて飽きません。
「ラピュタ」と同じく速いテンポでストーリーが進む様が何とも心地いい!!
パヤオ監督作品は大体2年周期で金曜ロードショーでやることもあって、そのハマり具合はもしかしたらジブリ以上かもwww
一昔前までは夏休みや冬休みにNHKのBS放送で「どうぶつ宝島」を含む60~70年代の東映動画の長編アニメ映画がよく放送されてたのですが最近はあまり見かけなくなったような…(といいながらアニメに強いTOUKYO MXで放送されたことがあったり…)
今はDVDで手軽に観れるので是非とも手元に置いてみたいアニメ映画ですね。
っていうかジブリでまたこの手の冒険活劇やらないかなあ…
ラピュタのねぇ ふぅ~ん(´∀`)
でも 完成度の高い作品って 試作の段階のものがあるはずで
それが 「どうぶつ宝島」だったのかも
あと こういう話を作っていて 別のアイディアとして思いついたのが「ラピュタ」とか
比べて見てみると面白いかもね^^