Nicotto Town


つくしのつれづれノート


ミカサ沈没

私ことミカサはそのハンドルネームの為、今年一番の人気を誇るアニメ「進撃の巨人」のヒロイン・ミカサからとっているのではと思われる方が何人かおられるようなんですが、
結論から申し上げてしまうと全然ちがうとミカサはミカサは断言してみるwwww
そもそもた今ブームになっている「進撃の巨人」を全然観ていない為、改名時点で作中にミカサというヒロインが存在すること自体知らなかったわけで…
(ちなみに時々末尾の口調が打ち止めになってしまうのは、ちょうど改名したときに妹達が登場する「とある科学の超電磁砲S」が放送中だからとミカサはミカサは付け加えてみたりwww)

とはいうものの私ミカサとヒロイン・ミカサが全くの無関係かというとそうでもなく、共に同じ所から名前を拝借させていただいてます。



それが日露戦争の連合艦隊旗艦だった戦艦三笠
日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を壊滅させた連合艦隊を率いた栄光の戦艦です。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公の一人・秋山真之が作戦参謀として乗艦した船ということで、私の前の「つくし」のハンドルネームと同じく秋山真之乗艦の軍艦繋がりということで、ネーミングセンスは変わりません。(つくしは日清戦争で真之が乗艦した旧式巡洋艦筑紫に由来します。)

この三笠は日露戦争に向けての戦争準備の過程で対露戦用六・六艦隊の要としてイギリスで誕生した戦艦です。建造当時世界最強の戦艦だった為建造したイギリスでは日本に渡さず自国の海軍で使うべきと議会で論争を呼んだという逸話があります。
ちなみに三笠を上回る戦艦は当時のスエズ運河を通過できない大きさになり、バルチック艦隊の大部分は南アフリカの喜望峰を超えて、宇宙戦艦ヤマトのイスカンダル航海に匹敵する大航海の末(バルチック艦隊とヤマトの航海日数はほぼ同じだったりするわけで…普通に考えれば1隻のヤマトがリアルで大航海をすればどうなるかは一目瞭然wwww)日本海海戦で壊滅します。



まあ以上が戦艦三笠の華々しい戦歴ですが以上は前置き(長げーよ、オイwww)
ここからが本題
今日は戦艦三笠が沈没した日にあたります。
(三笠の栄光を説明しておいていきなり沈没かよ、オイ!wwww)
事件が起こったのは1905年9月11日。日本海海戦が1905年5月27日の事だから約3カ月後。
そしてなんと日露戦争終結からわずか6日後の珍事でした。
(日露戦争講和条約のポーツマス条約が締結されたのが1905年9月5日のこと)

事件現場は長崎の軍港・佐世保鎮守府。
戦艦三笠の弾薬庫が突然爆発事故を起こして港内で沈没してしまったのです。
考えられる原因としては以下のふたつ
・弾薬庫前で当時水兵内で流行していた「信号用アルコールに火をつけた後、吹き消して臭いを飛ばして飲む」悪戯の最中に、誤って火のついた洗面器を引っくり返したのが原因とする説
・バルチック艦隊を葬り去った砲弾に詰まった超危険火薬・下瀬火薬の変質が原因の爆発。(当時あまりにも危険だった為日本意外に同成分の火薬を使った海軍は当時なかった。ちなみに日本海海戦中にも暴発事故を起こし海戦に参加していた後の連合艦隊司令長官・山本五十六(太平洋戦争の真珠湾攻撃)も指二本を切断する重傷を負っている。)

この爆沈事故の犠牲者は339人
この三笠の定員が800人であり、日本海海戦の三笠の死傷者が113人だったことを見ると(日本海海戦の連合艦隊全体の戦死者より多いわけで…)、戦争以外の事件で乗員の半分近い犠牲者を出したのはあまりにも無念すぎます。
三笠の主要幕僚は当日上陸していた為難を逃れたわけですが、
「坂の上の雲」の主人公である作戦参謀・秋山真之なんかは「ほとんど無傷で完勝した日本海海戦の代償に神様が三笠を爆沈させたんだ…」と信じ込んでその後宗教研究にのめり込むことになります。(なんでも秋山真之に誘われて宗教に入信して財産をスってしまった人間が結構いるとのこと。そして真之の長男も父の影響で出家し仏教美術の研究家となったそうです。)
結局戦艦三笠は日露戦争の立役者となったにもかかわらず凱旋することができなかったのでした。
まさに皮肉。




その後三笠は引き上げられ3年の修理を経て1908年に常備艦隊の旗艦に復帰することになりますが(秋山真之が副長だった)、
すでその時世界ではイギリスの巨大戦艦ドレットノートの登場にはじまるド級戦艦建艦競争が始まっており、すでに三笠は旧式となっておりました。
(ド級のドは戦艦ドレットノートのドが起源)
その後三笠は海防艦として近海の警備任務に就いた後ワシントン軍縮条約で廃艦が決まりました。(その当時日本海軍では金剛・扶桑・伊勢(後の航空戦艦)・長門(長門はオレのヨメ!!www)などの超ド級戦艦が登場していました。)
解体されるところを国民の強い保存運動の結果記念艦として保存されることになり今に至ります。(といってもWWⅡ敗戦で解体されかけたり、水族館・ダンスホール・キャバレー・売春宿とひどい荒廃ぶりを経験した後に、復元されて今に至ります。)

戦艦三笠は今記念艦として横須賀の岸壁に戦艦らしいカタチをしてただずんでいます。
しかし戦艦の命とされる主砲が「ドラえもん」の空き地にありそうな土管みたいなコンクリート製だったり、
船内の大半がくりぬかれて当時の戦艦の面影が残ってないのが現状だったりします。
言っちゃ悪いけど要するにハリボテみたいなオブジェと化しているわけで…
泣けてしまいますね…
そんなわけだったのでこの間のNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」では戦艦三笠としてのロケは一切行われておらず(日清戦争の清の戦艦定遠として撮影が行われている。あとは第二部のポスター用に撮影)、戦艦三笠のシーンの撮影はすべて石川県の時代劇テーマパーク・日本元気劇場に建設された原寸大の三笠セットで行われております。今もテーマパークの目玉で一度行ってみたい!!(なお三笠艦内はスタジオ撮影)



なお冒頭に登場したミカサ・アッカーマンが登場する「進撃の巨人」については別に書きたいと思います。元ネタとかスゴイ興味あるんで…

ところでミカサつながりで「進撃の巨人」を調べ始めてこんな記事に至ったわけですが、美少女として説明されてるんですが、
あの劇画調で描かれるあの寡黙そうなヒロインは果たして美少女といえるのでしょうか?
わたし気になります!(by千反田える)





Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.