Nicotto Town


つくしのつれづれノート


総集編について考える 中二病でも恋がしたい!

月曜に劇場版「中二病でも恋がしたい!」を観に行きました。
みた人の多くが最悪の評価を出している劇場版。それを予め知りながら観に行った私ミカサなのですが(むしろそこまでひどい映画とはいかなるものなのかという怖いもの見たさというのもあって…)、
結論からいって
観てるだけで苦痛を感じる映画でした。

面白いか否かを判断する以前に
大金詰むから早く映写機止めろなり映写室から出せと叫びたくなるレベルでした。

映画に関して言うとそれこそ19世紀末の映画発明から現在までの映画を時代ジャンル問わずに気の向くまま観てきたつもりだったのですが、
映画でここまで最悪評価を下したのは初めてかもしれません。

「中二病」以前に最悪と感じた映画は明治維新の北海道開拓を15億の巨費と日本最高のキャストを浪費して学芸会レベルに仕立てた「北の零年」です。今思い返してもこのような浪費への怒りが蒸し返されるレベル…
「中二病」と「北の零年」では映画の規模が桁違いなので比べる方がおかしいのですが、ストーリーのみを比べた場合「北の零年」よりひどいと思います。


「中二病でも恋がしたい!」は元中二病の勇太と現役中二病の六花の恋愛模様を描いて話題になった京都アニメーション制作のテレビアニメ。
前半こそ六花が中二病全開で中二病を黒歴史する勇太を振り回すドタバタ劇を大変ウザく感じていた私ミカサなのですが(その独特な中二病描写が「中二病」の魅力なのですが、なかなか動かないストーリーにイライラしてました。)、後半の明らかにされた六花の過去と共にまるで急展開する勇太と六花の恋愛模様ぐいぐい引き込まれてハマっていったテレビアニメなんです。(後半は前半とは対照的な文字通りのジェットコースターストーリー!!)
原作読んでいたのですがそれが関係ないレベルで衝撃的だったのを思い出します。


今回の劇場版「中二病」は新作映像も交えながら六花視点にテレビアニメを再編集したと銘打った
「小鳥遊六花・改」
というタイトルだったので、
情報が入ってきた当初、突然の父親の死を受け入れられない六花が中二病全開だった勇太にあこがれて中二病になり・恋に落ち父親の死を乗り越えていく様子がより詳しくなるのではという期待を抱いていたのですが、
ふたを開けてみれば
テレビアニメ見た側でも苦痛を与える支離滅裂なストーリー

さらに六花を中二病にした父親の死と中二病全開の勇太との出会いはばっさりカットしておきながら、クライマックスの父親の死を乗り越える六花のシーンだけは組み込んでいるのはあまりにも酷過ぎる…
ハッキリ言って初見の方が観て理解できるなものではなく、ストーリーとしても破綻してます。
苦し紛れに映像だけを楽しんでみてはとも思うのですが、中途半端にストーリーものなのでまるで集中できない。サルバドール・ダリの「アンダルシアの犬」のような意味不明のシュールレアリズム映画というものもありますが、それにもはるかに及ばないと思います。








…で長々と書いておいてここからが本題
総集編について

総集編といって真っ先に連想するのがNHK大河ドラマの総集編
1話45分・全50回前後の容量を1話45~70分・全2~5話の話数の容量に再編集して番組終了後の年末に放送する…ということは日本人なら誰でも知ってると思います。(昨年の「平清盛」のように年をまたいで放送することも稀にありますが…)

毎年大河ドラマの総集編を観ていて思うのは
素材を小刻みにきりだして短い時間に編集する総集編は
・編集次第で素材とは全く違う雰囲気・結末にしてしまうということができるということ。
・大長編を短時間のそうう周辺にする場合でも限界はあるものの切り出した場面をナレーションを交えて接着するなど工夫次第で筋の通る物語に仕立てられるということ。

そんな涙ぐましい努力で作り上げた大河ドラマの総集編なかで
完全版とは結末のニュアンスが正反対の96年「秀吉」(完全版が豊臣家滅亡を暗示させるのに対して、総集編は純粋にハッピーエンド。)、
武田家の最盛期を築いたイメージなのに一個の人間として悲惨な人生描写が際立つ88年「武田信玄」(父を追放した後武田家の最盛期を築いたのに、父と同じ所業で家庭が崩壊し、道半ばで病に倒れる様を抽出した信玄の総集編は観てていたたまれない。)、
前後編のみながらもキャストの武田鉄也による金八先生の授業さながらの歴史講義を交えた06年「功名が辻」
が特に印象に残っています。

「中二病」なんかはテレビアニメの容量をみても大河ドラマよりも総集編を仕立てるのは簡単だと思うのですが、なんで素人がつくったMADよりもひどいものになっているのか理解ができません。
しかも新作映像の大半が冒頭で見た六花の中二病的な夢で締められていて総集編には蛇足。映像自体は劇場上映らしく大変迫力あるものですが、総集編を作る難易度を挙げてまでして作るものとは到底思えない。(総集編を構築するうえで足りないシーンを新作して補完するものとばかり思ってた。)
もしかしたら新作映像以外は改めてアフレコもしてないんじゃないだろうか…

人気作を作ったプロ中のプロであるはずなのに、それをこんな支離滅裂にしてしまう神経が理解できない…









…とまあ罵詈雑言並びたてたこの劇場版「中二病」なのですが、
それで「中二病」に幻滅したかといえばNOであり、
わずか五分程度の二期における勇太と六花の生活環境があまりにも衝撃的

なんと勇太と六花が二人っきりの同棲生活をしているのだ!!
(この映画丸で見る価値ないので思いっきりネタばれしてみる。)
っていうかばれたら確実に退学レベルだと思うんだけど…

この二期にはそこへ中二病だった中学時代の勇太の唯一の理解者だった同級生の七宮 智音という女の子が登場するため、(しかも転校したことで丹生谷とも同級生なわけで…)どう転んでも修羅場展開しか展開が想像できない…
(包丁を手に「勇太を殺して私も死ぬ!」的な展開になったりしないだろうな…)

序盤からジェットコースターストーリーになりそうな
「中二病でも恋がしたい!」第二期
わたしメッチャ気になります!!!
(by千反田える最上級www)









かといってそのわずか五分程度の為だけに金を出せるかというのは全く別な話なわけで…
なお拷問でしかなかった劇場版「中二病」よりも、その前に同時上映されたオマケアニメ劇場版「中二病Lite」の方が圧倒的に面白かったです。
あれだけ中二病としてぶっ飛んでいれば、中二病卒業後黒歴史としてもだえ苦しむ気持ちもわかるなあ…(六花もそうなるのだろうか…?)

あ、あとこの記事9割方書いたところで一度消え(血の涙流しましたよ…)、一から書き直しました…

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2013/10/06 14:49
新潟南で中二病見る予定だったけど忙しくて無理になったけど東京旅行で新宿ピカデリーで見ることになった
し一番楽しい旅行になりました映画でママが寝てましたzzzz私は大笑いしてました。
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2013/10/03 21:52
みのりんへ…おお、「あの花」観に行ったのですね。横浜の映画館(2199見に通ったとこで、上映するアニメ映画のバリエーションがスゴイ多いんです)でも見に来てる人すごく多かったです。満足度からしたら「中二病」辞めて「あの花」にした方が絶対よかったと思いますよ。(こんな記事書くつもりで見てるわけでもあるので決死で無駄ではなかったのですが苦痛は大きかったですねwww)

「風立ちぬ」は言いすぎかもしれませんが今年一杯やるような気がします。公開が遅れまくっている「かぐや姫の物語」まで絶対粘るはずですからそんなに慌てる必要もないと思います。
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2013/10/03 20:38
いろんな意味でお疲れ様っす!!(。→ˇ艸←)プククッ☆
予定が佇みたい映画が全く見れてない今日この頃・・・。
あ、でも「あの花~」の映画は見てきちゃったもんね(((✿ฺ≧▽≦)ノ彡☆キャッキャッキャ
しかしまだ「風立ちぬ」は見れてないのですよ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。エーン!!

「中二病」はみのりんも、二気に期待することにしま~す(ノ∇≦*)キャハッッッ♪
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2013/10/03 18:59
なぎさ様へ…いや~月初め1000円だったので観に行ったのですよwww
昨日始まった京アニ作品放送中に流れたこの映画のCMで大ヒットなんて言ってましたが、スッタフCV共々あの作品の出来に納得してるのかすごく怪しいですね。

それでもたった五分前後2期のが大変気になったのは事実です。
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2013/10/03 14:13
映画見に行きたいと思ってたんだけど、
なんせ田舎おそろしやまったくもって上映枠が用意されてなく泣く泣く観にいくのを
諦めていました・・・・。

が!このみかささんのブログですべてを把握(。+・`ω・´)キリッ

2期に期待しますww
大金はたいて映画館まで足を運んでくれてありがとうDEATHよ~ますたぁ~❤





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