Nicotto Town


つくしのつれづれノート


めぞん一刻

言わずと知れた高橋留美子の名作ラブコメですがこれに今ハマっています。
(っていうか、この人「うる星やつら」以来35年以上「少年サンデー」の看板作家なのがすごすぎる…間違いなく漫画史上最大の巨人といえる漫画家です!!)
私ミカサとしては再ブームなわけですが…
高校時代に再放送していたアニメ版に家族一同がハマったのがきっかけであり、
高校・大学時代を通じて一番愛読していたマンガです。
今改めて当時揃えた文庫版を手に取ってみると所々ボロボロになっており、当時のハマり具合をうかがい知ることができますwwww

「めぞん」は青年誌「ビックコミックスピリッツ」1980年から7年間連載されたラブコメの金字塔とも言える作品であり、アニメ化・実写映画化の他に数年前に伊東美咲主演でテレビドラマ化(単発スペシャルが2本)されて話題になっておりました。
なんでも90年代のトレンディドラマの原点だとのこと。
アニメ・漫画・ラノベでも「めぞん」を元ネタにした作品は数知れず。
昨年放送された「さくら荘のペットな彼女」の舞台さくら荘なんかは外見と間取りが「めぞん」の一刻館に酷似してたのが記憶に新しいです。



…であらすじは以下の通り
変人奇人ばかりが住む築70年のおんぼろアパート一刻館に美人な管理人・音無響子がやってきた。一刻館の住人の浪人生・五代裕作は響子にひとめぼれ!
ところが響子は新婚半年も経たないうちに夫・惣一郎に先立たれた未亡人だったのだ…
五代と響子の関係は瞬く間にそれぞれ三角関係(響子×五代×三鷹瞬)・四角関係(五代×響子×七尾梢×八神いぶき)を一刻館の変人奇人がいじる様なカオスな様相となり、一刻館を舞台にしたドタバタコメディが物語の中盤までの数年間展開していく…

ところが五代の大学卒業を機に様相が一変、時が止まったかのような響子を取り巻く環境がにわかに動き始める。
それまでぬるま湯状態に甘んじてきた響子と五代の関係がジェットコースターさながらに展開していく…




で以下が主要登場人物(カッコ内はアニメ版のCV)
基本主要登場人物は名字には数字が入っており、一刻館住人は名前の数字と部屋番号がリンクしています。(筒井康孝の短編小説「死にかた」が元ネタなんだとか…)

・五代裕作(CV二又一成)
…一刻館五号室の住人で登場時浪人生。貧乏人。一刻館のいじられキャラwww管理人・響子を一途に想っている。
優柔不断でトラブル(女絡みが多いwww)に巻き込まれやすい典型的なラブコメの主人公。
とにかく不幸背負いこみ型のキャラ。その度合いは自称「不幸」を連呼する「とある魔術の禁書目録」の上条さんをマジでそげぶしたくなるレベルwww

・音無響子(CV島本須美 この人といったら宮崎アニメのクラリスやナウシカなんだろうけど私ミカサは「めぞん」の管理人さんが一番好き。)
…メインヒロインで一刻館の美人管理人。五代とは2歳年上。
新婚早々に未亡人になってしまった身の上であり、亡夫・音無惣一郎への操を呪縛のように貫いている。
それでいて思い込みが激しくて嫉妬深く、特に五代への嫉妬心は首を絞めたり箒をへし折るなど度を越している。(嫉妬のデパート状態www)
間違いなくるーみっく作品中最凶ヒロインだと思われるwww
亡夫と同じ名の惣一郎という白犬を飼っている。
ちなみに響子の名字に数字は無いが0号室とも言える管理人室に住む0を暗示するキャラらしい…

・三鷹瞬(CV神谷明)
…響子が通うテニスクラブのコーチで五代にとっては響子を巡るライバル。響子より5歳年上。容姿端麗・スポーツ万能・一流大学卒・高級マンションに独り暮らし・実家も資産家
とステータスは五代とは対照的。キザな紳士。だけど犬が苦手wwwこの弱点が後にとんでもないことに…

・七尾梢(CV冨永み〜な)
…五代のガールフレンド。マイペースな不思議・天然系キャラであり、響子を優先するために五代が幾度となく別れ話を持ちかけようとしてもことごとくかわしてしまう。
響子の五代に対する過度な嫉妬の元凶とも言える人物www

・八神いぶき(CV渕崎ゆり子)
…五代が教職実習で受け持ったクラス(響子の母校)の五代に恋い焦がれる女子高生。高校時代の響子をトレースしたようなキャラであり、同属嫌悪からか響子をライバル視しており、五代を巡ってガチンコ対決を繰り広げる。

・九条明日菜(CV鶴ひろみ)
…三鷹さんのお見合い相手。引っ込み思案な旧家の令嬢。大の愛犬家で愛犬が犬嫌いの三鷹さんになついたことがきっかけで三鷹さんに一途に想いを寄せるwww
明日菜の登場によってぬるま湯ラブコメだった「めぞん」は一気にジェットコースターストーリーと化していく…

・一の瀬花枝(CV青木和代)
…一刻館1号室の住人。詮索好き・世話好きな典型的オバサンキャラに騒動好き・酒好き・宴会好きを追加した豪快なおばさん。中盤までよく登場する小学生の息子・賢太郎とめったに登場しない旦那の3人で1号室に住んでいる。
息子・賢太郎のCVがジブリアニメ「となりのトトロ」のメイのCV坂本千夏だったのに驚いた。

・四谷さん(CV千葉繁)
…一刻館4号室の住人。年齢不詳・職業不詳・経歴不明・趣味はのぞき…これが四谷のすべてであるwww
隣の五代の5号室と4号室を隔てる壁に大穴を開けて、五代に何かとちょっかいを出したりたかる一刻館最大の変態www
その正体は高橋留美子の初期短編「ダストスパート!!」に登場する変態スパイ・背古井と同一人物説が囁かれている。

・六本木朱美(三田ゆう子)
…一刻館6号室の住人。一刻館御用達のスナック「茶々丸」勤務のホステス。常に下着姿で一刻館を徘徊している。
破天荒な性格だが煮え切らない五代と響子の関係について、本質をついた言動を発する姉御肌の世話好き。

なお一刻館の変人奇人は五代の5号室をこぞって酒盛の宴会場にしているwww



…まあこんなカンジです。
元々アパートを舞台にした人情ものとして始まったものが五代と管理人さん中心のラブコメ中心に変化してったものらしいです。
すれ違いと誤解の繰り返しで事件が展開し、恋愛模様が動いていく様子がすごい魅力的でした。
しかも「うる星やつら」や「らんま1/2」・「犬夜叉」などのるーみっくの少年マンガジャンルの作品と違ってSFやファンタジー要素が一切ないため典型的なるーみっくラブコメなのですが、大変生々しいです。
生活感丸出し状態の作風があまりにリアル過ぎるわけで…www



…で感想ですが今と高校時代の頃に読んだ時の感想が大きく異なっています。
当時は度重なる艱難辛苦を乗り越えて五代と管理人さんが結ばれるストーリーに拍手喝さいしていたのですが、今読んでみると
管理人さんを選んだために不幸に拍車がかかっているようで五代がすごくいたたまれなく感じてしまいますwww
しかもトラブルで追い込まれた五代に管理人さんが毎度トドメをさしているしwww
不覚にもストーリー後半の五代がボクシングのサンドバッグに見えて泣けてしまいました。
そんな不幸体質キャラなのにも関らず、順応していく五代のたくましさが本当にうらやましく思います。


兎にも角にも好きなんだけど不器用で素直になれなくて、いつもすれ違ってなかなか進展しない恋愛模様にやきもきしてしまう「めぞん一刻」。
久々に読んで以前と違った感想で読めているので
大変新鮮で面白く感じます(^-^)

アバター
2013/11/14 16:25
蘭丸様へ…コメント感謝です。
高橋留美子って「うる星やつら」と「らんま1/2」のラブコメのイメージがあまりにも強すぎて、他ジャンルの作品がマイナーになりがちなんですが、
実は短編作品で身の毛のよだつホラー作品など笑うに笑えないシリアス作品を数多く描いてる漫画家だったりします。
特に短編「闇をかけるまなざし」「笑う標的」などは余りに怖すぎて夜トイレに行けないです。

前の長編連載「犬夜叉」は読んでみて「うる星やつら」をはじめとするラブコメ要素とそれまで短編で描いてきたほら・シリアス要素がうまく融合した高橋留美子の集大成のように感じました。

それに比べると「めぞん一刻は」後半シリアス度が増すけど「うる星やつら」や「らんま1/2」のラブコメを大人向け漫画に仕立てなおした感じであり、「犬夜叉」よりもラブコメ要素が強いマンガです。

だけどどの作品にしろ高橋留美子のストーリーテリングの凄まじさには驚かされます。
たぶん今売れてる漫画家さんは誰もこの人に太刀打ちできないんじゃないでしょうか?
アバター
2013/11/13 22:56
高橋留美子さんの作品
犬夜叉・らんま2/1・うる星やつら
この3点は漫画やアニメで何度かみたことあるけれど、
めぞん一刻だけは
ストーリー構成しかわかりません・・・

それはきっと
めぞん一刻は青春ストーリーという認識を持っていて、
他作品とギャップ(何でも有りのギャグ漫画)を感じているから
私にとって手につきにくいのかもしれません

それにしても
高橋留美子先生は
お笑いあり、涙ありと何でも色んな視点から描けるからすごい・・・




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