大河ロケのメッカ 岩手県「藤原の郷」
- カテゴリ:テレビ
- 2013/11/29 20:50:19
昨年の大河「平清盛」メインロケ地になっている岩手県奥州市にある「えさし藤原の郷」についての話。
「えさし藤原の郷」は平安時代の奥州藤原氏の興亡を描いた93年「炎立つ」の撮影の際に作られた平安建築群のテーマパークであり中心建造物は奥州藤原氏関連の遺跡の発掘調査や残された平安期の資料をもとに復元されておりこの平安建築群は日本最大もしくは唯一といっていいと思います。
93年の「炎立つ」以降
94「花の乱」(応仁の乱を描いた室町大河)
96「秀吉」(戦国時代)
97「毛利元就」(戦国時代)
01「北条時宗」(鎌倉時代)
02「利家とまつ」(戦国時代)
05「義経」(平安時代)
07「風林火山」(戦国時代)
09「天地人」(戦国時代)
12「平清盛」(平安時代)
の中世を描いた大河をはじめ「陰陽師」など平安作品の撮影には欠かせないロケ地となっています。
「藤原の郷」の構成は東北の平安時代の砦を再現した城柵ゾーン・平泉の政庁や藤原秀衡の館・町並みを復元しゾーンに分かれております。これらを見ると平泉の文化が京都の平安京の影響を大変受けていることがわかりますがとくに藤原秀衡の館である「伽羅御殿」は日本唯一の平安御殿の復元とということで大変貴重なのです。(平安作品のほとんどがここで撮影されているのはこの「伽羅御殿」によるところが大きいのです。)
この各建築物は場所によって分解できるようになっておりこれを各作品の描く時代に合わせて組みかえることができるのです。これは日本建築だからこそできる業なんです。(去年の正月にBSにやってた大河ドラマ50周年記念特番でやってました。実演で平安時代の城柵の門があっという間に戦国時代の城の門(小さいやつですよ)に組み換えられたのには驚きました。
さてこの「藤原の郷」のロケに欠かせないのが江刺エキストラの会というエキストラ団体。大河をはじめ「藤原の郷」を舞台にする作品には必ずこのエキストラ団体との連携が欠かせないんです。(ちなみに「龍馬伝」の土佐の田園風景を遠野で撮影しており場所が近いため「藤原の郷」を根城にする江刺エキストラの会がロケ参加しています。)
自分もこの江刺エキストラの会に登録して06年「風林火山」と09年「天地人」のロケに参加させていただいてます。