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つくしのつれづれノート


NHK大河ドラマ 主役交代劇

大河ドラマは人の一生を描く作品である以上子役を経て主演にバトンタッチするケースが多くなるわけですが…(主人公を主演一人で演じきるケースも多いですが…)


大体はキリのいいところで時代は流れて子役はこんなに立派な主演に成長しましたよ!!的な演出が多いのですが、中には95年「八代将軍 吉宗」みたいに
少年吉宗(当時は松平頼方を名乗る)が疱瘡(天然痘)にかかって顔をミイラ男みたいに包帯でぐるぐる巻きにされ治って包帯をといたら
あ~ら不思議!西田敏行になっちゃった♪
…というような奇抜な演出もあります。
「吉宗」のこの主役交代劇についてはりりしい少年が病気のせいで西田敏行に変身しちゃったということでトラウマシーンに数える人がいました(笑)


あと74年「勝海舟」の主演の渡哲也が急病で降板し翌週から松方弘樹に変身していた!!という前代未聞のとんでもない主役交代劇というものもありました。(現時点で主役途中交代後にも先にもこれ一作のみ。以降渡徹也は不調が続き、完全復活したのは96年「秀吉」のこと。まさかオストメイトを設置する重障害者で大活躍してるとは思わなかった…)


大河ドラマには数十年から百年スパンを親子数代を主役にして描く93・94年「炎立つ」00年「葵 徳川三代」のような作品もあり、
特に「炎立つ」は奥州藤原氏の0代藤原経清と最後の4代藤原泰衡を渡辺謙が二役で演じそれを生かして最終回のラストシーンで泰衡が0代経清に先祖返りするという奇抜な演出で締めくくられることになります。


大河ドラマは無名の新人俳優を起用することも多く(87年「独眼竜政宗」の渡辺謙はその最たる例)、
それが主演として起用される場合において自分が登場する前に主役を演じる子役に相当プレッシャーを感じるのだそうです。09年「天地人」の加藤清史郎は記憶に新しいですが(エキストラとしてロケ参加した時に城門の櫓の上からこの子に手を振ったのを覚えてますが、あそこまで人気が出るとは思いませんでした。その人気にあやかろうとその後もゾンビのごとく登場したのにはさすがに嫌気がさしましたが…)
ようするに自分の登場以前に子役が大人気になってしまうとそれを超える演技をすることができるだろうか…自分の演技でクレームが来ないかなど戦々恐々とするわけです。(「政宗」で渡辺謙の登場は8話のラストからでそれまでの子役の活躍が「梵天丸もかくありたい」のセリフが流行語になるほど人気になり相当苦労したと後のインタビューで語っておりました。)


ただ最近11年「江」のように幼児時代の主人公を主演が演じる乱暴な演出も多く(上野樹里は6歳の江から演じています。06年「功名が辻」千代も仲間由紀恵が演じ始めた時点では実は5,6歳だったとか。うまくごまかされてますが…)もっと内容重視の製作に向けてほしいと願わずにはいられません。

主役交代劇…まさに悲喜こもごもです。





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