以前やった大河音楽一覧の続きで歴代大河ＯＰの内風変わりなものを紹介して行きます。（元々これが本来大河音楽の記事として描いた内容でした。）

最も異色であると思われるのが80年「獅子の時代」であり、内容も明治時代の負の部分（幕末のパリ万博に始まり、戊辰の会津戦争・西南戦争・樺戸監獄の虐待・秩父事件…）とただでさえ異色であるのに、ＯＰはおろかドラマの音楽全てが宇崎竜童率いるダウンタウン・ブギウギ・バンドのロック音楽で構成されています。
これは悪印象を持たれていたロックのイメージを全世代が観る大河枠で払しょくする為にやったことらしく、劇中歌としてダウンタウン・ブギウギ・バンドの「OUR HISTORY AGAIN ―時の彼方に―」が毎回のように流れていたのが印象的でした。


あと最近の04年「新撰組!」の影響で異色感が薄いと思われますが、ＯＰに歌詞がついたものは現51作中92年「信長ＫＩＮＧ　ＯＦ　ＺＩＰＡＮＧＵ」（オーケストラと合唱により大変神々しい）・93年「琉球の風」（谷村新司の「階（きざはし）」）・04年「新撰組!」（歌ジョン・健・ヌッツォ　この人これで紅白にも出てましたね。あと最近覚せい剤で逮捕されてましたっけ。
ちなみに「新撰組！」ＯＰはカラオケで歌うことが可能です。（笑））の3つしかなく、実は大変珍しかったりします。（スペシャルドラマ「坂の上の雲」の主題歌「Ｓｔａｎｄ　Ａｌｏｎｅ」は他の大河系列とは性格が異なるので除外してます。名曲ですが…）

あと放送では使われなかったものの76年「風と雲と虹と」のＯＰには主演加藤剛（平将門役）が熱唱したバージョンが存在します。これはドラマの人気に便乗したものだとのことですが、御世辞にもかっこいい歌とはいえません。


最近の大河で特に印象的なのが06年「功名が辻」と現在放送中の12年「平清盛」です。
「功名が辻」はＯＰはオーケストラ演奏に加え、コンピュータでのリズムトラック（ループ）を取り入れ、躍動感と共にアクセントの効いた現代風な楽曲になっており、独創的でありながら大河としての重厚さを備えた傑作として評価が高いです。自分は初回放送の後、2回目放送までの間に録画したドラマのＯＰ飲みを何十回と聞いていたのを思い出します。（ちなみに大河ＯＰでの電子音楽使用は83年「徳川家康」・87年「独眼竜政宗」・95年「八代将軍吉宗」で前例がある。）

「平清盛」はＯＰラストの歌「遊びをせんとや生まれけむ」（後白河法皇が編纂した今様歌謡集「梁塵秘抄」に収められた歌であり、劇中で後白河が口ずさんでいるのはそのため。）をボーカロイド・初音ミクを使用して作られています。（あと94年「花の乱」と同じくOP前半が静かな印象なのが、イントロから派手なのが多い大河OPとして大変異色だと思います。）
しかしこのOP果たして上記の歌付きOPに含めていいものかどうか迷います…





さてここからは爆笑編。ここから先は下手すると大河ドラマのイメージが根底から覆されてしまう可能性もあるため、注意!!
ここで挙げるのは07年「風林火山」と10年「龍馬伝」。みなさんの記憶に新しいと思いますが、両者とも大変カッコイイ曲なのです。
がしかし…

「風林火山」…ｙｏｕｔｕｂｅやニコニコ動画で
「♪コッペパーン　ジャム塗ってもアーンパーン…」
…で始まる替え歌がアップされており、聞いた後で「風林火山」の印象ががらりと変わってしまうほどの爆笑ものなんです。…でこの替え歌バリエーションがいくつか存在し、その中でも初音ミクでガクト（「風林火山」の上杉謙信役）の声を合成したバージョンはマジで腹がよじれます。
笑えはしますがドラマの重厚なイメージが覆されてしまう為、複雑ですね。ＮＨＫに罪はないですが…
後最近知ったのですが、京アニ作品のアニメ「らき☆すた」のＢＧＭのひとつに「♪ラララ　コッペパン～」という歌詞を付けた替え唄が存在し、大河「風林火山」と混同しています。
どっちが元祖なんだろう…？


「龍馬伝」…ＯＰにリサ・ジェラルドの歌が組み込まれているのですが、この前半部のリサ・ジェラルドが歌ってる箇所が
「♪煮込みラーメン」とか「♪残りラーメン」
と聞こえるということでネット上で大変話題になってました。これを知ってから「龍馬伝」OPを聞いてるとどうしてもラーメンを連想してしまいおなかがすいてしまいます。（苦笑）
それにしても「龍馬伝」OPでリサ・ジェラルドは一体何を歌ってるのでしょうか？ハミングなのか、ただ単に唸ってるだけなのか、ちゃんと意味のある言語なのか、さっぱりわかりません。（その為上記の歌付きＯＰに含めるべきか「平清盛」以上に悩みます。）
誰か知ってる人いたら教えて!!


…と以上です。元々この記事一月以上前にできてたのですが、書き込む度にミスってデータが消えて不貞腐れていました。（苦笑）
いま無事完成させることができて大変感無量です。（泣）