Nicotto Town


つくしのつれづれノート


鉄人28号

鉄人28号というと今や人気全盛期だった頃の関連グッズが「なんでも鑑定団」でほぼ必ず高額の値を叩きだしているアンティークおもちゃの代名詞となっていますが、

鉄人28号こそ国産巨大ロボットジャンルの元祖となった横山光輝の漫画・アニメです。

今も人気のガンダムやエヴァやマジンガーZもこの鉄人無くしては存在がありえなかったわけで、どれだけ鉄人が日本のアニメに影響を及ぼした偉大な存在か理解できるかと思います。

しかもアニメ化された回数は実に5回!!
図らずも私ミカサ、この全5作品見ています。
(30にもならない若年のミカサがなぜに!?www)


基本的なストーリーは少年探偵・金田正太郎がリモコンで操る鉄人28号(大戦中旧日本軍が開発した兵器という設定らしい)と共に、数々の難事件を解決していくというもの。
ロボット同士のガチンコバトルあり、正太郎が少年探偵として事件を解決していくスパイアクションものの冒険活劇など結構バラエティに富んでいるとも思われます。

特に鉄人を操縦するリモコンを巡る争奪戦がやたら多かったような気が…
なにせ有名な主題歌の中にも
♪ある時は正義のみかた ある時は悪魔の手先
♪いいも悪いもリモコン次第
なんて歌われてますからね。
強大な力も使い方次第で善にも悪にもなるっていう現実では当たり前のとこが赤裸々に描かれてるところが、今現在沢山あるロボットアニメの中でも特にリアルに感じましたね。

なおこの鉄人28号は最初から正義の巨大ロボットものして誕生したものではなく、
悪の巨大ロボット鉄人が正太郎を執拗に追い詰めていく「ターミネーター」のような短編だったそうで、鉄人を巨大ロボットにしたのも当時大人気だった手塚治虫の「鉄腕アトム」の等身大のアトムと差をつける為だったとか…







で…ここからは歴代のアニメ鉄人について
最初の白黒版が放送された1960年代から実に4回もアニメになっているだけあってその人気ぶりがうかがえるのですが、各作品ごとにストーリーや設定が違う為どれも個性的だったりします。(しかも原作をそのままにアニメ化したものは皆無なわけでwww)


その最初1963年から放送された白黒版は「鉄人28号」は「鉄腕アトム」に並ぶ日本アニメ草創期の30分アニメとして大変有名であり、「鉄人28号」といえば大抵この白黒版を指します。私ミカサも20年前ケーブルテレビの再放送で飽きるほど見てるのですが、当時の1カットにつき紙芝居の絵を数枚合わせただけのようなちぐはぐなアニメの動きは、さすがに20年前の時点でも子供心に異様に感じました。面白かったから見てたというより、暇つぶしに昔のアニメを興味本位で眺めてるだけって感じました。まさにジェネレーションギャップ!!
しかし「なんでも鑑定団」で高額の値がつく鉄人グッズはほぼすべてこの最初の白黒版放送中に販売されたものばかりなので、その人気ぶりは現在の「ワンピース」「ドラゴンボール」に相当するものだっということがうかがえます。


…でそこから約20年後(1980)にリメイクされたのが第二作。タイトルは初代と同じですが区別するため「太陽の使者 鉄人28号」と呼ばれている代物です。(これもケーブルテレビでほぼ見てるんですよねwww)
こちらはロボット同士が格闘する典型的なロボットアニメであり、当時のプロレス人気の影響かロボット同士の格闘シーンが大変迫力あります。(同時期のファースト「ガンダム」が問題にならないくらいよく動くアニメです。)なんでも一部ジブリの宮崎駿が参加してるとのこと。
なんといっても最大の特徴は主役の鉄人が強すぎること。
必殺のパンチとキックで敵のロボットを中に乗る敵ごと容赦なく叩きつぶす様は、見てる側も戦慄するくらい圧倒的に強いんです。
最終回は宇宙を支配しようとする宇宙魔王とかいうのと戦うのですが、このラスボスと戦うまでなんと全力を出してなかったことが判明!!結局ラスボスと相討ちとなったかと思いきやほとんど無傷で帰ってきたのには唖然としてしまいましたwwww
余りにも強すぎる為この2代目鉄人は「スーパーロボット大戦」にも登場してるのだとか…


私ミカサが小学校の頃に放送していたのが3作目「超電導ロボ 鉄人28号FX」(92年)
鉄人28号の次世代型の超超電導ロボ鉄人28号FXを金田正太郎の息子正人が操って敵と戦うというもの。各世代の鉄人ファンと共に楽しめるように初代とFXが共闘するなど見どころシーンはあったみたいですが、私ミカサはちょうどその頃初代鉄人を見てたこともあってFXとのギャップがあまりにも酷くて好きではなかったです。
ただ仲間のブラックオックス(こいつは各作品とも鉄人のライバルロボで出てくるんだけど…)との合体技「ジェノサイドバスター」は大変インパクトがあり、当時低学年でやっていたごっこ遊びの必殺技として人気があったのを覚えています。


去年放送された5作目「
鉄人28号ガオ!」は鉄人キャラをチビキャラ化させた5分間のギャグ満載のミニアニメなのですが、
放送されてたのが朝の5時前ということだったので、
その存在を知る人はあまりいないかもしれません。(何故そんな時間に…)





…で一つ飛ばした4作目が私ミカサが最も好きな鉄人アニメである通称今川版「鉄人28号」なのです。
私ミカサが大学生だった2004年に放送された深夜アニメであり、原作マンガが連載されていた昭和30年代を舞台にしたアニメでした。(ちょうどこの頃「ALWAYS三丁目の夕日」など古き良きノスタルジックな昭和30年代がブームになってた時期だったんですよね)
OPだけ見れば最新のアニメ技術で昭和30年代の東京を舞台に巨大な鉄人が暴れまわる大迫力な展開に見えるのですが、実際はアニメに掛ける予算が少なかった為に鉄人による冒険活劇とは真逆のシリアスな人間ドラマが展開されました。

以下が内容
戦時中金田博士が作った究極兵器・鉄人28号が突如東京に飛来し、博士の息子の少年探偵・金田正太郎の前に現れた。以来正太郎は鉄人と共に難事件を解決していくが、戦時中の記憶を持たぬ正太郎は鉄人と同じ戦争の血ぬられた罪業を背負う闇の遺産に遭遇し、やがて鉄人自体が生れてはならぬ存在だということを思い知らされることになる…


予算が少ない為に巨大ロボットの格闘はほとんどないのですが、その分ストーリーのメッセージ性が大変強く、最後に溶鉱炉で溶けていく鉄人を見たときはマジで涙しました。

そして音楽もイイ!!
大河「風林火山」や「機動戦士Ⅴガンダム」の千住明が担当したのですが、この人が手掛けた音楽の中で一番感動できるものだったので是非ともサントラが欲しいところです。

まあ、それまでの鉄人アニメが痛快なロボットアニメだったということなのでこの暗い鬱展開が多い4作目については賛否両論なのですが…

しかし残念なことにこの4作目最近のアニメなはずなのにDVDがどこのレンタルショップにも置いてないんですよね。(後に同スタッフによって作られた映画版は置いてあるのだが音楽が違うので違和感がある。)

誰か置いてあるレンタルショップ教えてちょ!!




そんなわけで鉄人28号でした。








ちなみに主人公金田正太郎はロリコンの対義語とも言えるショタコンの語源になったということで有名ですよねwww

最後の最後に異常性愛の下ネタで落とすなんて…

アバター
2014/02/05 20:51
家主(≡▽≡)Z様へ…横山光輝はアニメの「魔法使いサリーちゃん」や「鉄人28号」以外はあまりなじみ無いカンジですね。中学校の図書館で横山光輝による長編「三国志」や「項羽と劉邦」はすごい人気がありましたが、全然読まなかったです。

4作目の今川版「鉄人28号」は世界的に対評価を受けた「ジャイアントロボTHE ANIMATION -地球が静止する日」(横山光輝原作でありスターシステムで横山漫画のキャラが勢揃い。大迫力です。)の今川泰宏監督によるアニメということで話題になったそうです。

絵いいですがなによりもストーリーが大好きなのでお金があればそれも観たいですね(^-^)
アバター
2014/02/05 19:50
私が観たことがあるのは、「FX」くらいでしょうか・・・。
その時代にしては古臭いキャラデザイン(80年代っぽい感じ)だったので、あんまり興味がありませんでした。

横山光輝の漫画は「マーズ」というのを連載で読んで惹き込まれました^^
あのダークな感じが、私にはすごく訴えるものがあったんですよね・・・^^

オススメの2004年版鉄人28号ですが、すごく絵が魅力的ですね!
石ノ森章太郎や松本零士などのリメイクアニメと同じように、原作絵に忠実に再現されたような感じですね^^

私は有料動画サイトのバンダイチャンネルでいつもアニメを観ているのですが、この2004年版は惜しくも月額見放題ではなく個別課金で、1話ごと105円で全話視聴できるようです。(まとめ割引あり)
レンタルよりかなり高いですが、どうしてもなければどうぞ^^;




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.