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つくしのつれづれノート


大河ドラマ続編 新撰組!!土方歳三最後の一日

NHKBSPで「軍師官兵衛」の後にやってました。
これは04年に放送していた三谷幸喜脚本の大河「新撰組!」の続編にあたり、06年の正月時代劇として放送されたものです。
簡単に言うと
大河ドラマ唯一の続編という前代未聞の作品です。
(ちなみに連続テレビ小説の方は「ちゅらさん」「すずらん」「梅ちゃん先生」など続編ドラマや劇場版の製作が古くから存在しています。)
要するにドラマの主人公を新撰組局長・近藤勇を主人公としたために、近藤処刑後の函館での新撰組の終焉までが描かれなかったことで視聴者からでブーイングが殺到したためなわけですが(新撰組隊士個人を細かく描きすぎて、池田屋事件以降の新撰組粛清を何週にもわたって観るのが個人的にしんどかったんですよね。作る側も見る側も新撰組愛ある故の不満だと思うのですが…)、
結果として大河としては異例ながらも待望の続編が登場となり、個人的には大河時の不満はそれなりに解消したわけなんですけどね♪
(そういいながら実はDVDの売り上げが歴代大河ドラマ中最大のヒット作だったりする。やはり配役もさることながら隊士それぞれを細かく描いてることが大きいんだろうなあ…)

今回の再放送は通常時代劇枠に抑えるために90分以上ある本作を前後編に分けて放送してるようです。しかも日曜なのに木曜時代劇と銘打ってるwww(次の新作木曜時代劇の為のつなぎってことでしょうか?)
ってことはいずれ地上波でも放送するんでしょうか…?




まずはあらすじ
時は明治2年5月の函館戦争の最終局面
新政府軍に追い詰められた五稜郭の旧幕府軍(蝦夷共和国)総裁の榎本武揚は自分の命と引き換えに旧幕府軍の助命を条件に降伏を決断しようとしていた。幕末の京都以来新撰組を率いて戦い続けてきた陸軍奉行並・土方歳三は榎本の降伏の決意を翻すべく榎本と激論を戦わせる。それぞれの思いをぶつけ合った末、彼らは函館共和国存続に一縷の望みをかけて最後の戦いに挑むのだが…

主要キャスト
・土方歳三(山本耕史)…新撰組副長にして陸軍奉行並。
鬼の副長として常に戊辰戦争の最前線を戦ってきたが心中は常に死に場所を探していた。その死に場所を榎本の降伏で奪われることを知って榎本に降伏を翻すように求めるが…
・榎本武揚(片岡愛之助)…旧幕府軍・蝦夷共和国総裁
独立国家樹立を目指すも挫折し降伏を決断。降伏を翻すようにせまる土方に対して土方の本心を見抜いて激論を戦わせる。
なお榎本役は大河の草薙剛から片岡愛之助に交替している。
・大鳥圭介(吹越 満)…陸軍奉行
土方とは反りが合わない。しかし一見榎本の降伏の決断に賛成して土方と対立してるものの、内心は誰よりも一番戦わずに降伏するのを悔しがってる。




…兎にも角にもこのドラマの存在自体が大河ドラマ唯一の続編という異例の存在なのですが、それだけでなくその内容も時代劇としては異例中の異例とどこまでもイレギュラーな作品なんです。

一応戊辰戦争ものということでラストの函館戦争のチャンバラはあるのですが、
主体は五稜郭内での土方歳三・榎本武揚・大鳥圭介3人の舞台さながらの長ゼリフの「ディスカッション」であり、
時代劇よりも同じく三谷幸喜脚本による「古畑任三郎」のような会話のやり取りによって独特な緊張感を味わえる珍しいテレビドラマだったりします。
多分これを舞台化したらドラマ以上にシンプルな作品に仕上がること間違いないと思います。


個人的には大河ドラマとして放送された「新撰組!」よりも好きですね。
(大河「新撰組」では浪士組として今日に上るまでの展開がおもしろかったです。)





まあ函館戦争の顛末を言ってしまうと最前線で戦っていた土方歳三が戦死したことで函館戦争は終わり、土方が守り続けた新撰組も一緒に終焉を迎えるわけですが、
従来の新撰組作品では時代に取り残されたサムライの滅びの美学という悲劇ばかりが強調されるところを、
このドラマでは「明日に向かって力強く歩み出せ!!」というメッセージと共に明るい雰囲気で終了しており、
それ故に悲劇的な結末が宿命づけられている新撰組ものとして珍しく好きな作品なわけでして…


大河「新撰組!」は配役が従来より若かったり(っていうかこの作品が実際の登場人物の年齢に近い。)雰囲気が従来の新撰組ものとは真逆な作品として世代別に賛否両論なものの、
個人的にこの手の新撰組はありですね。
まあ、個人的に湿っぽいものよりもハッピーエンドの方が好きなおこちゃま的考えなのでwww








…しかし土方歳三は戦死したといわれているものの(中には降伏を急ぐ為に主戦派の土方を暗殺したという説もあるらしいが…)、結局のところ函館戦争の混乱の中で土方の遺体は行方不明になったそうなんですよね。

そうなると案外生き延びたのでは…といいたくもなりますよね。
例えば石仮面をかぶった吸血鬼になって今もどっかで暗躍してるとか…www
…そういえば現在アニメ放送してる「ジョジョの奇妙な冒険」の原作者・荒木比呂彦なんかはジョジョ連載開始時からまったく年を重ねたように見えずに、その容姿もどことなく土方歳三に似てるとファンの間でもっぱらの評判だったりしますけど
まさか…







…一応土方歳三の戦死報告は具体的なので間違いないと思われるのですが、遺体の埋葬地がハッキリしない為、五稜郭周辺で函館戦争の戦死者の遺骨が出土する度に「もしや土方歳三の遺骨では…」と話題になるようです。

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2014/05/15 21:40
桜井裕也様へ…以前大河「天地人」エキストラでロケ先の岩手(義経終焉の平泉のとなりの奥州市)に行ったときに、現地のエキストラさんの中に源義経の子孫を称する方と出会ったことがあり、地域によって生存説ぁ深く根付いてる様を目の当たりにしました。

三谷作品はどれも面白いので期待していいと思いますよ。
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2014/05/13 23:54
生存説は色々ありますよね。義経なんかも。

幕末系は結構好きなので、当時は楽しく見ました。

次の真田幸村も、見ちゃいそうな予感…
って、単なる三谷好きなだけですが(^_^;
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2014/05/13 22:46
家主(≡▽≡)Z 様へ…戊辰戦争や西南戦争の頃は敵軍の戦死者の遺体を野ざらしにしたり損壊したりして辱める野蛮な行為が公然と行われた為、土方の遺体は幕末の志士を徹底的に取り締まった新撰組への恨みの強い新政府軍に辱められないよう隠した可能性が非常に強いと思われます。

非業の最期を遂げた自分には必ずと言っていいほど生存説がありますよね。土方については詳細な戦死報告が残っているので生存説は聞いたことありませんが、4番隊組長・原田佐之助なんかは大陸に渡って馬賊になって日露戦争の陰で暗躍したというとんでもない生存説が語られています。

真田幸村なんかは豊臣秀頼を伴って鹿児島にのがれたという生存説があって、幸村や秀頼のものとされるお墓があるそうですよ。
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2014/05/13 12:19
土方戦死の際の真実は、どのようなものであったのでしょうね。
そこには、いろいろな思惑があったと思うのです・・・。
死後も罪人として乱雑に扱われるのを避けたい者が隠したとか。

そういえば真田幸村(真田信繁)の死後にも生存説とかいろいろあるようで・・・^^
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2014/05/12 22:40
saki 様へ…山本耕史の土方は「新撰組!」スタート当初は線が細いと思ったのですが、回を重ねるにつれて演技力が養子を凌駕する状態になりましたよね。
ディスカッションの続編「新撰組!!」はまさに山本耕史の土方の集大成みたいな感じでスゴイ面白かったです。

その脚本を書いた三谷幸喜が再来年真田幸村を主人公にした大河「真田丸」の脚本をするというから驚きです。
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2014/05/12 22:28
こんばんは。
この続編は、06年に見ましたよ。大河ドラマの『新撰組』も、
私個人としてはかなり気に入ってました。
山本耕史の土方が、良かったですね。




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