今日5月12日は戦国武将・織田信長の誕生日なんです。
…まあこれは明治以前の旧暦上での話なので、現在の西暦に正すと6月21日にずれるそうなんですが、
まあ、堅いことは抜きってことでｗｗｗ
（信長だって誕生日聞かれたら5月12日だっていうだろうし…）



織田信長は日本史の教科書でも確実に3本の指に入る有名人なわけですが、通常感覚からして信長でも秀吉でも歴史上の人物ってテストでいい点とる為の名前だけの知識しか知らないというのが大多数であり（ちなみに秀吉は1月1日生まれを公称していたらしい。）、いちいち歴史上の人物の誕生日まで知っている人ってあまりいないと思います。

私ミカサもそれに洩れず歴史知識への興味は尽きないものの歴史上の人物の誕生日まで把握してるタイプではないのですが、この織田信長だけは例外なんです。
なぜなら私ミカサも信長と同じ誕生日だからです。

そんなわけで私ミカサは今日で29歳になってしまいました。


…正直素直に喜べないんですよね。
何せ20代の大半をうつ病に振り回されてきたこともあって、常人に比べたら半人前の状態なわけですから…






…あんまり自分のことを突き詰めるとマジで精神的にヤバくなってしまうので、切り替えて信長の話題に戻します。
私ミカサと同じ29歳の時の織田信長はいったい何をしていたのか？


ちょうどその時の信長は当時松平元康を名乗っていた徳川家康と会見し以後信長が本能寺の変で倒れるまで20年続く織田・徳川同盟を結び、隣国斉藤氏の美濃攻めが本格化し始めたころでした。
その2年前の1560年に信長は桶狭間の合戦で大将今川義元を討ち取るという劇的な勝利を収めたことによって
（なお桶狭間合戦は義元の情報を仕入れた織田軍が背後から今川軍の本陣を襲った作戦勝ちとよく言われていますが、実際には侵攻を牽制するつもりで織田軍が突っ込んだところが偶然義元の本陣とであり、義元を討ち取ったというビギナーズラックだったいう説が有力だそうです。いずれにしても以後信長はこのようなリスキーな合戦はしてないといいます。）
今川義元の勢力下に甘んじていた松平元康は故郷三河・岡崎城主として自立に成功し、信長はその元康と手を結ぶことによって長年脅かされてきた東からの脅威にとりあえず解放されたのでした。
それによって信長は心おきなく美濃攻めを行うことができるようになったのです。


しかし信長の美濃攻めはそう簡単には進みませんでした。
当時の美濃を支配していた斎藤氏はは信長の舅である斎藤道三と息子・義龍の骨肉の抗争があったとはいえまだまだ強力であり、美濃攻略は一進一退の様相となっていました。
状況が一転するのは斎藤義龍が死に暗愚といわれる斎藤龍興が当主になってからであり、そこをきっかけに動揺した斎藤の家臣を調略によって次々と引き抜いたことによって（ここで活躍したのが後の豊臣秀吉こと木下藤吉郎。歴史資料で初めて秀吉が登場するのが美濃調略なんです。）初めて信長は美濃の本拠である稲葉山城を落とすことができたのです。
美濃攻略完了時信長は34歳。


一般的に27歳の時の桶狭間合戦から信長の天下統一事業が始まったと思われがちですが、当時の信長の手駒であった純粋な尾張武士というものは経済感覚に聡い代わりに腕っぷしの弱い弱小兵だったといわれ、天下をねらうには程遠い存在だったようです。
美濃攻略によって美濃出身の将兵が織田軍に組み込まれたことで初めて天下を狙える強力な軍隊になったと言え、稲葉山城の名を改めた岐阜城の主になった瞬間こそ信長の覇業の始まりだったと言えます。
（岐阜の名は古代中国の周の文王が岐山から中原を平定した逸話にちなんだものであり、岐阜城を拠点に天下平定事業を進めることを信長が意図していたことが読み取れます。有名な信長の印章「天下布武」が使われ始めたのもこの頃でした。）


兎にも角にも29歳の時の信長は今川義元を討ち取ったとはいえまだまだ途方の中堅大名クラスであり、当時すでに大大名であった上杉氏・武田氏・毛利氏・北条氏などからみれば吹けば飛ぶような存在。美濃攻略を完了した後、信長が電光石火の如く急成長して自分たちを脅かし滅ぼす存在になるとは夢にも思わなかったと思います。

自分も信長の様には言い過ぎかもしれないけど、自分の得意分野で思う存分活躍できる存在になりたい…




…まあ、兎にも角にも今日は信長の誕生日
ハッピーバースデイ　ディア　信長～　　　…あと俺
ハッピーバースデイ　トゥ　ユ～